あかんたれブルース

継続はチカラかな

男と女の危機一髪



強さの本質を捉えるなかで
武士道をネタにしてきましたが
ここでどうしても避けて通れないテーマがある。

男色のことです(汗)。

兵士の強さを貧しさとしましたが
その最強の薩摩では稚児・二才の男色が国策としてあった。
これは女性に現(うつつ)を抜かすと
男子が弱くなるという定理からの是正策でした。

薩摩は関が原以来の危機管理からそれが顕著でしたが
戦国時代は信長も信玄も家康も伊達政宗も、みんな!
例外としては女気違いの秀吉ぐらいじゃないのかな?

ここに「絆」の結束強化もあった。

戦国時代は土地という褒賞が
主従関係を成り立たせていましたが
それには限りがある。
信長はそれを茶器などに、秀吉は金に、家康は朱子学
繋ぎとめようとしますが、
体の結びつきは強固なものです。

三国志の義兄弟、劉備関羽張飛の桃源の誓いは
薔薇の世界だった、かもしれません。
とはいって、中国史では宦官はあっても
ホモはあんまり出てきませんけどね(汗)
日本史は違う。オンパレードです。

こういった風習は、ニューギニアとかで
成人式の儀式に先輩たちからその洗礼
(強い性を体内に)を受けて一人前の仲間入りをする。
太平洋経由みたいです。刺青や首狩の習慣も同じ。

こういった関係を「契り」と捉えた場合に、
男女のそれは三年で破綻して愛憎が生まれ厄介なこと
に、なるケースが多いのですが、男同士だと違うようです。

男同士であるのは奪い合いが主ですかね。
日本のやくざの義兄弟でそれは聞きませんが
服役中の刑務所内では茶飯事のようです。

男は男を求めてやまないのだ。どうする女子。

強さの話として、
その源を精気と考えたようです。
だから、むやみに放出するな!と。
女子とのそれには、その危険があって
同姓とのそれには、さほどのことはない?

また、出すのはダメだけど
注入するのはいいみたいです。ラブ注入(汗)

この男色(修道)は戦国時代から泰平の江戸時代
(この間、武士は去勢されても)つまり、
強さに関係なく、大いに存在した。
陰間茶屋という男色専門の風俗店が繁盛してたくらいですからね。

この傾向は時代環境と関係なく、です。
明治期に入っても花盛りで、
それは軟派学生ではなく硬派学生が好んだようです。
軟派の代表選手インテリ色事師永井荷風が嫌悪し嘆いている。

だからやくざというある種の硬派諸君が
刑務所という異性の存在しない隔離された世界で
しょうがなくて同性愛に奔ったというよりも
いやそうかもしれないけれど、それはそれで
自然な流れだったともいえる。

わたしは「のんけ」なのでこのあたりのニュアンスが
いまいちピンときませんが、
現在よく言われる
性行為を本能とか生殖だけに限定して捉えるのは
早計なのかもしれませんよ。

これは男女間の性愛観が
歴史風俗学としての「夜這い」で大きく揺さぶられるのと
同じくらい、頭を悩ませる事実だ。

つまりこれは、オカマとかニューハーフとか
性同一性障害の問題ではないんです。
バリバリの男が、バリバリの男を求めている。

かといって体育会系の男子の特徴でもなく
知的レベル向上でもその傾向は高く
また、富裕層でも高くなっているんだな

どうする女子・・・