あかんたれブルース

継続はチカラかな

赤羽の異次元の旅人

爺ショック(またショック)


連載そうそううり坊からクレームがきた。
「爺ばっかりで、加齢臭漂うブログになってる~(><;)」

ということで、急遽婆の記事に差し替えます(汗)

先日、赤羽の駅前でバスを待っていると
腰の曲がった婆様が目に入った。釘付けです。

その腰の曲がり方が凄い、尋常ではない。

腰と頭を垂直に天に向かって直線ライン0度を基準と考えて

90度・・・いや108度、曲がっている。
折れ曲がってやや垂れるいう感じ。

彼女の視線は常に路面に注がれている。
最初は、す、凄いなあと目で追っていたのですが
おっと、その先は駅前ロータリーの横断歩道信号だ。

信号は・・・まだ赤だぞ、危ない婆ちゃん。

と、婆様は信号の前でピタッと止まった。
そして、ゆっくりと腰から上が浮上していきます。
まるで秘密基地からミサイルが発射体勢になるような・・・

なんだ、ちゃんと伸ばせるんじゃないか
でも、よく見ると腰も引かれて膝も曲げられている。
108度の角度はあまり変わってないよだ。

信号が青になると、婆様はまた元の姿勢にもどして
路面を読むようにして歩いて行かれました。

不思議なもんを見た感じでした。
わたしの母親も十年ほど前に腰が曲がってきたので
妹の幸子とわたしが大騒ぎして、で母親も気を使って
変な癖をなくすことを努めた結果、現在はまっすぐ。
バレリーナのようではありませんが、84歳にしては
カクシャクとして若く見えます。自転車に乗ります。
雨の日は乗るなと厳しくいっても、隠れて傘さして
片手運転で乗ったりします。
案の定、台風の日に転びました。大事に至らなくて幸いでした。
それから乗りませんが
子供の意見より、台風のほうが説得力があるなんて、くやしい。

さて、私達は三次元の世界に生きています。
なかには四次元の世界に住んでいたという人もいますが
話半分として、

あの婆様は完璧に二次元の世界に棲んでいる。
ときどき、信号確認か家で横になったとき(横ばいね)
三次元の世界に戻りますが
基本、外出時は二次元の世界を旅している。

異次元の旅人と遭遇したわけだ・・・


昨年、目を患ってこりゃ下手したら盲目の吟遊詩人かな
と覚悟したというか、やたら医者が脅すので
半分ベソかいて半分あきらめたときのことを思い出した。

そうなるとわたしは一次元の人なのかな?
それとも三次元の世界から開放されてもっと多次元の住人かしらん?