あかんたれブルース

継続はチカラかな

自己呪縛の無限地獄

魔と呪(10)


呪術とか祈祷とかいうとオカルト的で引くかもしれませんが
歴史をふりかえってみて、そういうものが信奉されていた
のは紛れもない事実でありまして、
それを一概に非科学的とは斬り捨てられない
のでないかとわたしは考えます。

言葉とか、それ以前の思考とか想念というものには
ある種のエネルギーがあるとまず考えてみる。

悪意と善意というエネルギーです。

この悪意が呪いというものでしょうか。

知り合いの爺さんで会社の上司に恨みを抱く方がいる。
聞くところによるとそりゃ非道い人物だそうです。
悪どい狡猾な処世で今の地位を築き温存している
経歴詐称もして自分の権威を高めている。

ただ、この爺さんはその問題の人物に雇われていて
月々わずかばかりの金で飼いならされている
そういうのあるからなおのこと腹が立つのでしょう、が
その恨みをこの人物の経歴詐称の調査に没頭しているようです。

そんなつまらんことやめて、そういう人物から
離れないと運を悪くしますよ。といっても聞かない。
彼のなかでは我慢できないようだ。
「俺みたいにマトモな人間が苦労してるのに
 あんな人間が楽して贅沢してるのが許せない」
という思いが強いようです。
だから奴の悪事を暴くのだ、ってことでしょう。

そこまでの価値があるのならいいんですけどね。

これは完璧に呪いだなあ・・・と思った。

問題は、この爺さんがその人物と金で繋がっていることもある。
この悪循環のもとはそこにある。

また、もともとは失業したのを拾われたわけで
その後なにがあったかはしりませんが
二人の関係は冷えてわけだ。
景気が悪くなったので、退職を請われた
猛然とそれに反発して(弱みを握っているとかいってた)
辞めさせらいけれど手当てが大幅にカットされた。
爺さんの恨みは増していきます。

でもさあ、元々は拾ってくれたわけだし・・・
それに生活のためとはいえそこにしがみついているのも
不自然さをわたしは考える。
そのくせ、許せないと探偵もどきに行動をしている。

呪われてる。完璧に自分のクビを締めている。
トチ狂ってるとしか思えない。

彼はいまのこの状況ではどうあがいても
運を良くすることはできない。
呪縛されているわけだ。オカルトでもななんでもありません。
科学的なメカニズムなのだ。

わたしは彼の上司とやらがどんな悪徳の人かとか興味はない。
そんなことは関係ないのだ。
問題の本質は彼自身の姿勢とか物事の捉え方にある。
いまの恵まれない境遇を他者のせいにして
不平や不満をもっても何も解決しない
どころか逆恨みというには酷かもしれませんが
それを恨みや呪いで発散させようとする。
そのエネルギーは確実に自分にも返ってきます。


つまらん。


どこか、身勝手で自己正当化に必死になってる。
不遜さえ感じます。
これだと何があっても身を正すということはできない。
運のメカニズムはそういう弊害から
一層、状態を悪化させるものです。

もっともっと追い込まれて
本当にそれが自分で解るまで
その悪循環は続く。
それを理解して変えるまでそれは続きます。
無限地獄だよ(汗)

なんとか気づいてほしいと、話してはみますが
わかりません。
まだまだ厄災が足らないようです。
可哀想ですが彼の不運はまだまだ続く。
自分で変えなければ、死ぬまでそれは続く。

そういうものです。