あかんたれブルース

継続はチカラかな

不能の烙印



お疲れ様です。
と、疲れてるのは馬太郎だけでグログログロッキーなのだ。
それに引きかえ古市さんの元気なこと
昨日も一緒に文科省にいってきたのですが
あれでほんとに77歳なのか?
その年齢差四半世紀に愕然とさせられます。

そんなわけで先週金曜日に急に誘われて
熱海箱根路をめぐってきたのですが
この企画を主催したHさん(64歳)とは
熱海駅で落ち合いました。初対面です。

その日、宿に着いて夕食を頂きながら一杯やってる頃は
気心も知れてリラックスしながら
四方山話に花が咲いておりました。

彼、四年前に喉頭がんの宣告を受けて
それも全身に転移していたそうで
余命半年とか一年といわれたのだそうです。

抗がん剤とか放射線の治療の効果があったのか
いまはとても元気そうで
そういう話を聞かなければまったくわからない。

それから四年。元気に生きている。

しかし、どういうわけか
こういった訳アリさんとの邂逅がある。
不思議というか、まあ年齢的なものでしょうかねえ。

部屋に戻って、酒飲みながら与太話は続く

彼はガン告知を受けたとき、絶望に打ちひしがれて
こう思ったといいます。

「ああこれで俺の人生も終わりか
 死ぬ前にもう一、二回
 恋がしてみたかったなあ」

うん、これはまぎれもない本音だと思う。
でも、一回ではなく、『一、二回』というところが
可笑しいですね。

ついつい悪い癖で突っ込んでしまう馬太郎でげす。

「で、どうでした? 首尾は?」

彼曰く、そういうことは現実的にはできないという。
孫が四人もいて、バレたらみっともない。
晩節を汚したくないという。

人を愛すること、恋することは
みっともないことなのか?
己の足跡を汚すことなのか?

そしたら彼、ムキになってきましてね

訴訟とか裁判沙汰の話などを持ち出しました(汗)
そこまでシミュレーションすることでもない気がするのですが
どうも恋愛の定義にギャップがあるようです。
そこを探りますと、なんというか若い女(20代とか)
限定のような。
で、落語川柳風に
「色は年増にトドメ刺す」というではないかといなしたら

AVでも若い女がイイに決まってるじゃないか!
と具体的に若い女の効果効用を述べ始めた。

ま、別に若い女を否定はしないけれど
それを「限定」としちゃうと
「恋がしたかった」の意味が違ってくるんじゃないかと
思うので、わたしも意地でも引かない。

「わたしは若い女ってだけじゃ立たない!」

と大見得を切った。

すると、彼・・・ぽかんと何か未知との遭遇みたいな
顔になって、一言

「インポですか」



そういう問題じゃないんだけれど・・・(汗)
取りあえず、力なく頷いてしまったのだった。
わたしの気持ちを理解してくれる人は誰かいないか(涙)