あかんたれブルース

継続はチカラかな

あなたって不思議



♪ あなたあって 不思議だわ あなたあっていくなのお?

52歳ですが。なにか

面白くもなんともない年齢だ。
アンチエージングとかが叫ばれておるようです。
わたしが女性でね、この歳で三十代に見えたら
素敵で不思議なんだろうけれど

「最初に馬太郎さんのブログを訪問した頃は
 お爺ちゃんかと思っていました」

なんて話を聞きます(怒)。
なんでも明治の話ばかりするので、
明治生まれの人だと思っていたとか。
100歳超えてるじゃないか!
こんなアホ発言をマジでしたのはルイちゃんです(涙)

それもあってか、一生懸命に自分の年齢をアピールして
お爺ちゃんじゃないことを印象付けているのですが、
やれ「ハゲ」だの、年齢詐称しているなど
ロクな噂が流されない。
だけでなく、それがまことしやかに定着しつつありそうで恐い(汗)

というわけで、本日のテーマは若さ。

加齢に対して私達はそれをマイナスと考えます。
特に女性は美しさと若さをイコールと考える。
「男はいいわよね、歳を重ねることで渋さを増す。
 女はそうはいかないのよ。女は・・・」
そんな嘆きを耳元で聞くと、胸がきゅ~んとくるのさ。
「民江さん、そんなことないよ・・・」

確かに若さは魅力です。素晴らしい。
先日、内田春菊(同歳)がテレビで
それまで派手に染めていた髪をやめた理由を
「歳相応に生きたいから」と語っていました。
美人はトクよねってスネないで
どうあがいても歳はとりますって。
アンチエージングもいいけれど、意地悪な言い方すれば
悪あがきだし、個人差もあるので無理が生じる。
春菊さんがいうように、その年齢を受け入れた
美しさってものを表現するほうが自然だと思う。

美しさの価値基準が女性が思うそれと
異性である男性が感じるそれとは違うよね。
そりゃあ、この間のHさんのように
若い女でしか恋愛の対象にならない」と突っ張る人もいるけれど
彼はその恋愛を固定観念の妄想の枠から踏み越えていないわけで
そういうものにリアリティーはない。これっぽちもね

美しさの要因に若さがあることを否定はしないけど
美しさ=若さ。ってことにはならない。
もっといえば、見栄えだけじゃなくてさ、外見うわものだけじゃなくて
こうなんというかにじみ出る肉汁、いや違った(汗)
にじみ出るその人の雰囲気というか資質というか輝きみたいなもの
に、人間っていうものは惹かれるんじゃないかな。

こういうのは食文化の食育と似てて
たとえば、与えられたハンバーグばっかりだと
舌が馬鹿になって美味しい食材の価値がわかんなくなる。
感性の問題ですかね。

あと、年齢的な成熟ってものもある。
わたしも若い頃は肉とかソーセージとかハムとか好きでしたが、
中年の域にはいると、煮物とか食指が動きます。
ほっとするとうか・・・

「あなた、いま切ない顔したわね」

「えっ・・・」

「男も煮物で切ない顔をしたら一人前よ」


なんてね、大沢在昌がどこかの飲み屋でいわれた話を
新宿鮫に挿入していましったけね。


若さはある意味で未熟だ。
若さゆえに見えないこともあるものです。
相手が、見えない。見えていない。
若さや表面的な美しさが邪魔して見えない。
愛が見えないときもある。

中年過ぎての晩婚(離婚経験者同士とか)を
テレビで紹介していました。
50過ぎのウエディング。娘や息子が祝福してる。
おめでとうパパ。おめでとうママ。
初婚、再婚は別として、わたしはこういうカップルを
ある意味で羨ましく、また微笑ましく思う。
別に、この歳でわざわざって思うのが普通かも。
でも、そのわざわざを彼らは選択した。
その選択には大きな原動力があったと思うよ。
老後の心配だけじゃあ、なかなかできない選択です。


命短し恋せよ乙女


本当の恋の醍醐味は歳を重ねたその先にある。