あかんたれブルース

継続はチカラかな

親鳥のゲロのように

ナルシスの弁明(2)


鏡よ鏡、世界で一番うつくしいのは誰!
おーほほほほっ
イオナ 私は美しい
ああ、罪な私 すべてはこの美しさのせいね
喧嘩はやめて、私のために争わないで(by 竹内まりあ)

ナルシストというとこんなイメージですかね


私達の成長過程でナルシシズムの割礼は二回あるそうです。

第一期(六ヶ月~六才頃まで)
第二期(思春期~成人まで・・・)

この第一期は物心ついたとき
自分が世界の中心で、世界が動いてる。と考える
いわゆる「自己中心」ってやつです。

小さい頃は~神様がいてえ(by ユーミン

この頃は神様が存在します。
絶対神のパパとママがそれだ。
パパ神ゼウスとママ神アマテラスは
自分を守るためだけに存在する永遠の存在。

 この時期に、愛情を充分に与えられた子供は
 この第一期をうまくクリアできます。
 なんというか、自分以外のものに対する信頼というか
 どんな苦境に立たされてもなんとかなるという
 漠然ではあるけれど、根強い楽天主義が刻まれる。


第二期になると、知恵もついてきますから
自分の親が神ではなく、一人の人間であることを知る。
それはある意味でショックなことでもありますが
他者を認めるうえでとても重要なプロセスです。
その大小(個人差がある)の葛藤から
社会性がうまれ、育まれるわけだ。


さて、問題は
最初の段階で、たとえば
幼い頃に充分な愛情を与えられなかったら・・・
第一段階で、彼ら彼女たちが落胆や裏切り、挫折に直面した場合
それを咀嚼する、克服することは至難です。

ボタンの掛け違えはまずそこにある。

私達が幼児虐待の報道で胸を痛めるのはそのせいもある。


この第一段階の壁を乗り越えたかそうでないかは別として
否応なく第二段階の壁は訪れます。

これは親離れの時期でもあり、また子離れの時期ともいえる。
(「離れる」からといって断絶するわけではない)
なかには第一段階の負債返済のために断絶という選択をとってしまう
場合も多々あるとして。

成人するプロセスとして社会性を手に入れる。
それは自身と他者との関係性、そのスタンスの取り方。

その場合に、特に親の影響はまだまだ大きい。
親の世界観や価値観が大きく影響します。

まだ幼さが残る子供たちは親の愛を確認しようとします。
他者に気に入られることを念頭におくので
そこで「嘘」をつく。

嘘をつくことで、他者から、そして自分から
愛される人間でいようとする。

別に嘘自体が悪いわけではない
問題はその内容ですね。

(他者)親が、特に母親の影響が強いそうですが
親の世界観が狭かったり、価値観が貧弱だったりすると
それに影響されて、それを基準にして頑張りますが、
同時にそれを完備するための嘘をついていきます。

「優秀」であったり、「収入」であったり、
「立派」であったり、「正義」だったり・・・
「良い人」だったり。

優秀やお金や名誉や正義や善良が悪いわけじゃない。
その質の問題です。それ以上に、
間違いを認めることができない。許されない、許せない。

間違わない、誤らない、失敗しない人間などいません。
でもそれを認めない。許されない、許せない。
そして、嘘をつく。
そのことに本人は気づいている場合もあれば
気づいていない場合も・・・後者のほうが多いのでしょうね。

有能か無能か
善か悪か
裕福か貧乏か
馬太郎かJJ.か
馬太郎かしきちゃんか

まんなかがない。こういった稚拙さが生まれる。
右翼か左翼か、とかね。

中国が問題を起こすと、中国人がみんなダメとする。
韓国が日本を批判すると、韓国人がみんな嫌い。
公務員がみんな悪徳で根絶やしにしたくなる。

こういう稚拙な発想、思考に陥りやすい。

ナルシシズムは分離と関連した防衛機構である。
 ナルシシストは他の人、環境、政党、国家、民族といったものを、
 よい要素と悪い要素が混じったものとして見ることができず、
 観念化かデバリュエーションのどちらかに偏る」

「自己愛備給、すなわち注目されることを求める。
 それによって傷つきやすい自尊心を制御するのである」

「他人に触れることを避け、愛と充足の妄想に逃げ込む」

「手元にある自我を選び、満足したと感じる」


こんな感じです。
最後の引用の「手元」っていうのが
現在の日本人が陥る「即物的」ってやつだと馬太郎は考える。

即物的
1 主観を排して、実際の事物に即して考えたり、行ったりするさま。
2 物質的なことや金銭的なことを優先して考えるさま。


うり坊、わかったあ?