ガチャな人

コンプリートガチャが問題となって
大手の「グリー」や「ディー・エヌ・エー」の株価が
ストップ安だとか

なんでも欲しいアイテムをゲットするのに
40万とか使う人がいたとかで
エスカレートするみたいですね。

ギャンブルでいう青天井っていうやつですが
このソーシャルゲームっていうのは別に景品両替するわけじゃない。
当たり馬券も一等前後賞もない。

株でも博打でも欲と道連れというのがあるけれど
こっちの欲は、
強いと尊敬されヒーローとなって
「お友達になってください」と
一日で数百件のメールがあるとか。

バーチャルとリアル世界の垣根がない。

ホステスに入れ込む親父がそれを愛と錯覚するように
ホストに入れ込むおばさんホステス風俗嬢オカマが
それを愛と信じるように
そこに欲しいものがあり、金があれば得られるシステム。

ただし、そこに愛があるかどうかは疑問だ。
当たりくじのない駄菓子屋のくじ引きを引き続けている

わたしは駄菓子屋の倅だったので
母親がどんな仕掛けをしているか知っていた。
わたしだけじゃないよ。
実はみんな知っている。

競馬でパチンコで何百万何千万
すっても自業自得と嗤われる。
有料チャットだろうが出会い系だろうが
それで納得できるんだったら
別にいいんじゃないかな。自分で稼いだ金なんだから。

カネは使い方で器量が問われる
むずかしいものです。
前回の三人会議でＪＪ.との共同声明でしたが
前日にパチンコで大勝したＪＪ.は今日はおごると聞かない。
で、不肖馬太郎52歳9ヶ月おごってもらった。
三日後、哀れＪＪ.欲と道連れで返り討ち
「俺のマイルドセブンが若葉に逆戻りですよ！」

と吼えていました（涙）。

司馬遼太郎の名作『関が原』で
大谷刑部は戸板に乗って益荒男どもを鼓舞してた。
「死ねや死ねや」

とことんやってみればいいよ。
たとえ、その果てになにがあっても
やってみないとわからないことがある。
理屈じゃ通らない。
それもまた生きている証だもんね。

生きることと死ぬことは同じなのだ。
日本人は生死観を見直す時機にあると思う。