あかんたれブルース

継続はチカラかな

彼女はニューヨークと叫んだ

ニッポンの教育改革(3)


ひと頃まえ、六本のアマンドのまえあたりで
アメリカの首都はどこですか?
とか一般常識をクイズ形式で質問して、とんでもない答えを
だす若い女性を引き合いにだすのがあった。

そのチン回答にゲラゲラわらったものです。

最近あまりやらないのは、それがレアケースではなく
普通になってしまったのでやらなくなったんでしょうねえ。

驚くことに、あれって女子大生だったんだ(涙)

大学生のレベルが低下してる。

なぜか。勉強しないから。
こんなに勉強勉強勉強の時代にそんなバカな、と思うけれど
まったく勉強しません。それをゆとり教育のせいにしてるけれど
そうじゃない。教育のシステムの問題だ。

高校の三年間を結局受験勉強に費やす。
二教科とか三科目とか
必須だろうが、それ以外はしません。そのほうが効率的でしょ。
で、大学に入ると
はじめの二年間でとにかく単位をとって、
あとの二年間は就活だ。いったいいつ勉強してるの?

「それでも受験科目はやってるんじゃない」

そんなの勉強じゃない。
実際になにも身についていないじゃないか。

彼らが脂汗流して学んだものは
受験対策のためのテクニックでありマニュアルであって
はやい話が「暗記」なのだ。
目的が完了すれば、そりゃ忘れるよ。

人間は嫌なこと忘れるもんね。

わたしは高校時代に18人の女子高生にふられましたが
その名前と顔がほとんど思い出せません。
せいぜい2、3人です。これじゃあ社会に通用しない(?)

暗記偏重教育は中国の科挙からの影響です。
これの弊害は想像力応用力を損なう。
この制度を引き継いだ満州民族の清が崩壊したが
暗記教育の弊害が大きい。
これは当時の中国調査レポートに指摘されています。
報告者は戦前の代表的な支那通軍人の坂西利八郎。

ま、そういう暗記教育でも
やるものとやらないものとの差がひろがって
やらないものはそれこそまったくやらない。

ここに教育の格差が生じて、それが経済格差と結ばれて
問題視されていますが、
問題の本質はそこじゃないんだな。

じゃあ豊かになったらその金で塾に通わせるのか?

根本からトチ狂ってる。
ゆとり教育で基礎学力が低下してるというのも
本質を外しています。そこじゃないのだ。

だいたいからして、日本人とか日本民族は総じて頭の良い民族です。
それは幕末に日本を訪問した多くの外国人が共通して認めている。
それが、明治からここ、戦後特に、総じて頭が悪くなってしまった。
頭の良し悪しについては捉え方が色々でしょうが、
はっきりいって、
就活で失敗したからといって、自殺という選択をするのは
頭の悪い証です。

ミスとらる嬢がコメントしてましたが
そんなんじゃ命がいくらあっても足らない。まったく同感で
ここアホ寮の連中はゾンビかオバケみたいなものだ。
不死身だな。

そういう踏ん張りこそに、知性というものが宿っているのだ。

人間、人生、生きていれば
様々な困難や失敗、挫折、危険やピンチに追い込まれるものです。
そういうときに、考える工夫する思考力行動力によって
踏ん張って事態打開に取り組めるものです。
そういうこと力を学び育むのが教育であり学びというものだ。

知識を吸収するのはその意味で無駄なことではない。
けれども、ただ大量に吸収した知識や情報は
整理し、そのときどきに一番よいものを引き出す
能力が必要なわけで
それがないと混乱するだけです。

混乱するから人は死を選択し、国は亡ぶものです。

そういう人間力というものは
現在の教育システムではとうてい養えない。
どころが、弊害のほうが多い。

これは個人と国家が共通する抜き差しならない
大問題です。

自分だけは大丈夫
自分の子だけはなんとかうまく
なんていうご都合主義は通らない。
それくらいに追い込まれている、大ピンチなのだ。

勝ち組負け組と一喜一憂しているけれど
その勝ち組でさえもどんな末路に追い込まれているか・・・
だれも幸せになれない、こういう社会や国はよくないと思います。