あかんたれブルース

継続はチカラかな

男心に男も女もしびれる社会

子供王国(3)


真のリーダーという言葉をよく耳にします。

それを、問う場合や求める場合とか。

そして、それをどう育成するか
というのは大きな課題ですが、これがなかなか難しい。

子供の国ならなおのこと渇望するけど、いないんだなこれが。
エリートとリーダーを混同するけれど
これはイコールじゃない。
現在の教育システムで内容は別として
エリートみたいなものは作れても、真のリーダーは生み出せない。

まず、リーダーの概念というものを取り違えています。

リーダーって損得で考えれば、非常に損するものだ。
しんどくても弱音をはけないし、
みんなのめんどうをみなきゃいけない。
責任を負わされて問われて、ときには嫌な役割も担う。
誰よりも一番働かなければいけない。
その見返りを念頭におけばしくじるし、
成功しても嫉妬されることだってあるでしょう。

だから損を覚悟で実際に損ができるか?
まずこれが条件です。

けれどもこの国のリーダーのイメージは
偉そうでカッコよくて指図できて給料も高く楽で得な役割
と考えている。
だから、みんなリーダーになろうとする。
なれそうな資格や可能性や条件が整って欲がでればポーッとなって・・・

そんな甘い了見だから
実際にやってみると話が違うのでケツをワル。
か、とんでもない人がリーダーになってしまいます。
この国がおかしくなったのはこれが大きな原因かもね。

こういうことを、道徳や倫理で説いても無理。

社会学として、ちゃんとリーダーの定義をはっきりさせないといけない。

リーダーは損だ、ということを。
エリート=リーダーではない、ことを。
まず、これが誤ったリーダー認識を正すはじめの一歩です。

そんなんじゃリーダーは生まれてこない?
いまのままじゃダメですよ。
だから変えようって話じゃないか。


昔はガキ大将というのがいて、これイコールいじめっ子じゃなかった。
ま、たまにはいじめっ子にもなりますが
それは被害者の受け止め方でもあって、半分は
いじめられっ子をいじめっ子から守る子供の世界の
町内・学校の保安官でもあった。

いま、こういう存在がいなくなった・・・絶滅危惧種
トキなんかよりもガキ大将を保護して増やせよ!

男気のある、気持ちのよい懐かしい赤城忠治を戸川万吉を復活させろ。

学校や教育委員会やPTAは、子供に
喧嘩するなとかうるさくいうな。
うるさすぎ!
子供をもっと遊ばせて喧嘩させて学ばせよう。

昔の大人はもっと寛容で包容力があって賢かったぞ。
いまの大人はまったくそれがありません。

それには女性の力が重要不可欠です。
まず、母親だ。
優秀な男に育てるんじゃなくて、いい男に育てよう。
簡単にいうと他人のために正義のために
損ができる男ってことです。
娘でも同じ。

そんな娘が色気づいたらそういう男に惚れる社会。
だったら男もハッスルして奮闘努力します。
社会(システム)とはそういうものです。
需給なのだ。

それは腕力体力資質だけのことではありません。
基本は損ができるかどうかですからね。
縁の下の力持ちになれるかどうかです。
そういうのがカッコイイのだという価値観を復活させようよ。

具体的にいえば祭の復活です。
御輿を担がせろ。あれが一番の教育です。
船頭ばっかりいても舟は動きません。

地域の祭を団地や自治体で仕切ってつまらんことしないで
もう一度、テキヤにまかせなよ。
みんなの好きな寅さんはテキヤなんだぞ。


リーダーの反語はフォロワーだ。
リーダーシップに対してフォロワーシップがある。

ボーイスカウトの言葉だったと思うのですが
良きリーダーは良きフォロワーから生まれる。
だったかな、そんなニュアンスです。

結局、いまの教育や社会では
良きフォロワーも
ましてや良きリーダーなんて
なかなかそうそう生まれない、育まない。

これ、私達大人の責任だと思いませんか!