あかんたれブルース

継続はチカラかな

必要とされない若者

ニッポンの教育改革(11)


昨日は台風接近のなかをどうしてもある会合に
出席するために昼過ぎから外出。
10時過ぎにびしょ濡れになって帰ってきました(汗)

その会合に出席する、とある産業界の重鎮に
聞いてみたいことがあったのです。



東大の秋入学については
ニュース報道などで御存知かと思います。

 四月入学が九月になるだけ
 別に大したことはない、そんなんで何も変わらないよ
 たんなるパフォーマンスなんじゃないの

と思われる方も多いでしょう。

いやどうもそうじゃない。
日本一のレベルを誇る東京大学ですが、
東大の世界レベルのランキングでは
三十番台(34位?)だそうです。
先進国の一員である日本の最高学府が、ですよ。
これが年々下がっている。
評価基準が論文の引用回数というのも問題があると指摘されてるが

それでも東大は焦っている。
どうも現在の入試制度に問題を感じているようですが
かといってそれを一朝一夕に改善するのは無理。
そこで、この秋入学がある。

なんで?

海外の大学と卒業時期を同じにすることで
多くの留学生を呼び込もうという算段だ。
それで、東大のレベルを引き上げようという
即効性を狙った戦術です。
無論、そこには長期的な戦略もありますよ。

国際化、国際競争・・・これがキーワードです。

東大の秋入学に他の大学も歩調をあわせることでしょう。

どうなると思う?


企業も国際化、国際競争・・・これがキーワードです。
企業が現在の日本の大学、大学生に魅力を感じていないって話を
これまでこのシリーズで紹介してきましたが
(この件、経団連経済同友会に実際いって確認済み)

現実的に、具体的に、考えてみて
そういう留学生だったら、即戦力として
どんどん採用していくと思いませんか?

なにも訳のわからないひ弱で応用力も
コミュニケーション能力にも劣る
日本の大学生を採用するより
効果的、かつ合理的だと思わないか。
もう、有名大学だからといういう時代じゃないのだ。
大学生の就職浪人はますます増加していくことでしょう。

これが時代の流れです。

わたしが日本の教育改革を重要視するのは
こういったところにもある。
それでも、塾入れて有名大学を目指そうとするのか?
自分の子供だけはと、思えるものなのかなあ?

教育改革を理想論云々と否定するのは
現実論ではなく、非現実的な逃避論でしかないのです。

社会環境が大きく変わってきている。


さて、わたしの質問は
この現象が拡大し、産業の空洞化がさらに加速する
つまり労働者が拡大したら、つまり失業者がさらに増加したら
日本という国は成り立たなくなるのではないか
ということです。
少子高齢化、年金等の財政危機以上に問題だ。


みんなはどう思う?