あかんたれブルース

継続はチカラかな

地震と近現代史



昨日、フィリピンで大きな地震があったようですね。

その数日前に南米とか東南アジアで3箇所だったか
大きいのがあって、嫌だな・・・と。
3.11の東北大震災のときもニュージーランド地震
連動してたんですよね。

今日は9月1日、防災の日です。
関東大震災が起きたのは
1923年(大正12年)の9月1日だった。

地震の被害もさることながら
このとき自警団による在日朝鮮人の虐殺があった。

後の読売グループの総帥・正力松太郎
当時、警視庁官房主事でして、つい漏らしてしまった。
しかし、それは事実ではなく
震災によるパニック状態だった民衆は狂気に奔った。

ホントにあったかどうか?
あったんです。これは紛れもない事実。
いまから
2012-1923=89年前だ。

わたしの友人の爺さんは現在の江戸川区在住の任侠筋の人で
当日は日本刀もって走っていって
朝鮮人斬ってきた」と息巻いていたそうです。
わたしがその話を聞いたのは25年前で
その爺さんはまだ存命だったんじゃないかなあ・・・
そういう生き証人がまだいた時代です。

被害者の数は記録によってまちまちですが
多く見積もろうが少なく見積もろうが、あったことは確かだ。
南京虐殺事件と同じなのだ。

ソースの発信源だった正力は後にそのことを
失敗だったと認めているわけですから
それはデマだったわけなのですが

当時は今現在以上に朝鮮半島での抗日運動が激しくて
そういったデマ。デマとは、
朝鮮人が暴徒化した」
「井戸に毒を入れ、また放火して回っている」
「どこそこでレイブした」とか
それに信憑性があったわけだ。

集団ヒステリー状態ですね。
戦争と同じ、人間が狂ってしまうのだ。

被害者は朝鮮人だけじゃない。日本人だって襲われた。
それらしい顔つきとか、方言が抜けない地方出身者
50円という発音の「ジュ」がうまくいえないと襲われた。
とんでもない話です。

ま、組織的な朝鮮人の暴動はデマでしたが
偶発的な暴動がなかったわけではありません。
また、この期間だけ在日朝鮮人の犯罪行為がゼロだった
なんてことも現実的にはありえない。

誤解しないでくださいよ、デマを否定してるわけじゃないんだ。

で、もうひとつ
日本人が総動員で虐殺行為に加担したわけじゃない。
命がけで朝鮮人を守った警察官もいた。

それでも、こういった記録は悲劇として残る。
それをまた利用されてしまう。悪循環だ。

領有権問題で反日運動の理不尽さから
嫌韓、嫌中意識が高まっているわけですが
自称右翼諸君
末代の子どもたちに、みょうな負債を背負わせないためにも
韓国人や中国人と同じテンションの言動は慎もうじゃないか。

太平洋岸で大きな地震が続く昨今
南海トラフ地震にも信憑性が増してきています。
先の東北大震災で日本人の良質が世界に感嘆された。
大震災なんてないことを願っていますが、
歴史の失敗を学んで、二度と同じ事を繰り返さないことこそが
日本人の在り方ではないかと思うところです。