あかんたれブルース

継続はチカラかな

やぶヘビと蛇足なもの



中国の企業家の意見広告が米国で掲載したという
ニュースがありました。
日露戦争でも米国ではロシア側が世論誘導に新聞を使った。
そんなことを思い出してすこし揺れましたが、
そのコピーのなかに
「もし、日本がハワイは自国領だと主張したらどうします」
という挑発とも受け取れる文面を知って、安堵しました。

墓穴というか、やぶ蛇というか
この中国人企業家は間抜けです。

ハワイはアメリカ合衆国の固有の領土じゃないんだなあ(汗)
カメハメハ大王、王国があったわけだ。
ほら童謡でカメハメハ♪カメハメハカメハメハ
カメハメハメハメハ~♪っていう
風が吹いたら遅刻して雨が降ったらお休みの
わたしらにそっくりな大王が統治していた国だった。

そういう平和的なうすらぽかんだったので
市民権を取得した米国移住人によって簒奪されたんだ。
軍隊を使って、計画的に。

当時、邦人移民保護に日本海軍から二隻の軍艦が
ハワイに派遣されて、艦長の東郷平八郎国際法に則って
毅然とした態度で臨んだ。
これが外交問題に発展しましたが、正当な法的筋論ですから
なんら問題はなかった。
アメリカ側は嫌だったかもしれませんよ。
日清戦争前夜の出来事です。

そういう経緯があるいわくのハワイ州なのです。
この企業家成金はそういうことを察せない間抜けなのだ。
アメリカでそういう広告だしてもドン引きですよ。

領有権ってなんなんでしょうねえ。

先週でしたか台湾出兵の話しをしましたが
あのとき、そのあとで揉めたときに
明治政府のお抱え外国人が奮闘してくれて
問題解決をはかってくれたと記しました。

ルジャンドルボアソナードのことです。

ルジャンドルとは退役米国軍人で
チャールズ・ルジャンドルのこと。
あの明治随一の色男十五代目市村羽左衛門の父だ。
この羽左衛門頭山満の間で洗い髪のお妻との三角関係があり、
お鯉との愛憎ドラマが繰り広げられたのであります。

ボアソナードはフランス人法学者で
この後には、井上馨大隈重信不平等条約改正の
内容の不利を暴露した人物です。
大隈は片足を爆弾テロで吹っ飛ばされてしまいましたが
結果的にこれは日本の国益にかなったといえる。

台湾出兵の事後処理ふくめて、
日本人でちゃんと国を守れないのならば
明治政府のようにお抱え外国人をやとったらどうでしょう。
役にたたない国会議員10人分の働きはしそうです。
カルロス・ゴーンのように。

ま、これは皮肉ですよ。

昨夜のドラえもんスペシャルはよく出来た内容で
(コンセプトがね)
ダメな子供に説教すると刑務所行きという
法で統治される未来を描いていた。
(犯人はもしもボックスを使ったのび太(汗))

しかし、これ、近未来の話じゃないよねえ。
今現在の現実的な社会状況だ。
人権認識の暴走だ。

いじめた生徒を指導できない。
非合理な要求を突きつける相手に毅然とノーといえない。

いったいどんな弱みを握られているのか・・・
すくなくとその弱みは国民じゃなくて
一部の企業の都合と政治家と役人だけですな。