あかんたれブルース

継続はチカラかな

究極の選択(2)



英霊たちがお国のため、天皇陛下のために
特攻となって散った。

そういうのもあったでしょう。

でもさ、特攻攻撃には佐官尉官の中間管理職
つまり現場指揮官の多くは反対したんだ。

彼らは搭乗員として高い技術をもつプロですからね。
そんなんじゃ腕も技術もあったもんじゃない。
第一、人材が枯渇するじゃないか、と。

それでも引き受けざる負えなかった理由のひとつに
家族を守るというのがあった。
米国軍に攻められたら家族が虐殺強姦されると信じたからだ。

えっ?そんなことない?
それは洗脳だって?

いやそんなことありますよ。戦争はそういうものです。
関連本でも読んでよく考えてみてくさい。


軍部側にたっていえば、国力差80倍の米国と戦って
特攻攻撃しか勝算はなかった。という正論もある。
また、みんなが知ってる零戦という名機は
操縦が難しく、熟練の搭乗員でなければその性能をフルに
発揮できなかった。

離着陸もおぼつかないのだ。

人材育成には時間を要する。それなのに
有能なパイロットを使っての消耗戦を選択した。
苦肉というか矛盾というか理不尽な話です。

特攻が決行されたのは敗戦の一年前です。
このとき既に、
「あ号作戦(マリアナ沖海戦)」の失敗で
日本の負けは決定していた。

犬死なのです。

でも、そこにもある種の正論は存在した。
なんとか良いカタチで終戦に持ち込もう。
そのために米国軍全体に二割の損害を与える。
米国は自軍の損害が二割を超えれると戦争をやめる傾向があると。

究極の選択・・・

東京大空襲や全国各地の空襲、沖縄戦もその後ですからね。
それを踏ん張る理由は、なんと米国軍に二割の損傷をと
骨を斬らせて皮を斬っていたわけです。

その効果はあったでしょうが、
結局それが広島長崎への原爆投下につながるわけですから
なんともはやとんでもない正論だったわけです。

ことほど左様に正論なんてものはあてにならない。
そのときどきのそれぞれの立場に様々な正論があるものです。

ついでに沖縄の玉砕について
満州と沖縄を重ねて考えてみてほしいです。
満州で軍は避難民に玉砕を強要したか?

軍隊というものは戦闘集団で
ある意味で冷たい言い方に聞こえるでしょうが
軍隊の言い分からすれば
一般市民を守る云々はその任務にはありません。
邪魔な存在なのだ。

それでも沖縄でレアケースもあったでしょうし
馬鹿な指揮官は存在したでしょう。
戦争は人間を狂わせるものですからね。

で、沖縄の玉砕云々には
戦時「恩給」の問題が絡んでいるといわれている。
それが沖縄復興のためには必要だったのだと。

ネットでも紹介されていますから
興味のある方は調べてみたらよいと思います。
ここにも究極の選択はあったんでしょう。
ただし、だからといって
沖縄県民を糾弾しろというのではありませんからね。
トチ狂って中国人や韓国人のような真似するなよ。