あかんたれブルース

継続はチカラかな

老人と馬のポルカ



昨日の昼過ぎ68のオヤジ、いや爺だな(笑)
電話があってなんだかんだと一時間以上
話してしまった。

それはそれで楽しかった。

かれこれ三十年以上の付き合いになります。
原発反対の急先鋒で実際に行動してる人です。
革新派で敵は霞ヶ関!の人。

ただ昔から思い込みが強いというか
断定的なんだな。

悪い人じゃないのですが
わたしの感想としては、古い。の一言だ。
ま、しかし一応は長い付き合いの恩師であるから
面と向かってそんなことはいいませんよ。

若い頃からの付き合いだから、いえないのもあるなあ
わたしが25歳のときに40歳だったわけです。
それにクライアントだったしね。


彼とわたしの共通点は日本がヤバイという認識。
彼とわたしの相違点は彼が日本を諦めていること。

そんな彼が日本を救う道がひとつあるという。
「30年ほど時間を要すると条件付だけどね」
という日本を救う方法とは

「日本をバイリンガル国家にする」ことだという。
これは彼の持論でよく聞く。
インターネット普及でも
日本語しかできないんじゃ意味がない、と。
ネットには世界の情報が溢れている、と。
日本人は国内だけにとどまっているんじゃなく
国外にどんどん出なければならない、と。
(難民になることだってあるんだから、と)
と、いうものです。

別に悪いことではないけれど
たとえバイリンガルになったしても
日本の公用語が英語になったとしても
だからといってそう上手くいくとは
わたしはまったく思いません。

これまで何人かのバイリンガルとは
付き合ってきましたが
特にめぐりがいいってこともなかったし、
逆に不自然な固定観念がめだっていた。
あれで世界で通用するのかなあ?
たまたまかもしれませんが
まあ一人二人じゃないし
なかには十年以上付き合って
匙を投げた人もいる。(先々週の話です)

第一に彼自身にわたしは頑迷さ感じるのです。

言語はコミュニケーションの基本だ。
でもさ、それはどっちかっていうと
ソフトじゃなくてハードだよね。
コミュニケーションのツール。前提だ。
それがないと確かに始まらない。

でも始まったからって、上手くいくとは限らない。
日本人同士がこんなに意思疎通が
下手くそになってるんだもの。

また、ネットに溢れているその情報ってなんだ?
日本国内の日本語の情報が低レベルで
国外の情報は良質ってことでしょうかね、きっと。

ま、膨大な嬢から何を選択するか、ですね。

わたしはそれを否定しないけれど、
それだけで上手くいくようにならないと思う。
それは幻想だよ。
上智出身のバリンガルである彼の。

第一に、それを主張する彼自身が
日本に愛想を尽かしていること。
それを前提にして言っていることです。
まず、そこからして説得力がないのだ。

喋りすぎ。

で、バイリンガルになって国際人に成れ
ということなのですが
同時に、日本から逃げろ。ともいう。

それくらいの危機感があるのでしょうねえ。

でもね、これまであれがダメこれがダメ
あの政治家、あの政党、あの制度、仕組み、
ダメダメダメと否定してきた人だ。
最後が民主党で、これまたフタをあけたら
速攻でダメー!だった。

結局みんなダメでなにもなくなって
愛想を尽かしたわけです。
これは古い付き合いだからいえることなんですよ。
気持ちはわかるけれどそれは個人的なことです。

結局、彼もまた、無責任なのだ。
酷な言い方かもしれませんけどね。

その日本への愛想尽かしに
彼の人生の苦さを感じる。
その言葉には恩讐や怨念の臭いがある。

確かにダメだし、愛想も尽きるかもしれないが
それを自分の「想い」に重ねてはいけない。
これは、他を否定するこで己を肯定することでしかない。

それに、たとえ泥船であろうが
日本人であるならば、最後まで沈まないように
努めるべきだとわたしは思う。
きれいごとではなくて。

わたしの考えのほうが古いのかな?