あかんたれブルース

継続はチカラかな

引き寄せの正体

チャーリー・ピッチピッチ・チャップマンの冒険(2)


引き寄せの法則って知ってる?

2007年に角川書店から出版された
翻訳本『ザ・シークレット』は
この引き寄せの法則を紹介するものだった。

この本は世界的なベストセラーで
これを前後して関連本がたくさん出版された。

引き寄せの法則とは
望めば、お金でも恋人でもなんでも
引き寄せられるというものです。

作者のロンダ・バーンは
100年前のある本から
この秘密(引き寄せの法則)を知ったと
ザ・シークレット』のなかに書いてある。
後のニューズウィークの取材で
その本がニューソート系の啓蒙作家のもの
であることを告白している。

ニューソートとはカルバン主義に対する
反発から米国で起こった
ポジティブシンキングを提唱する宗教運動。

さらにリサーチをすすめていくと
ニューソートがフランスで当時流行していた
メスメリズムという医療行為に
端を発していることがわかる。

これは手かざし治療のようなもので
現在のフィーリング治療のはしりのようなものだが
いわゆる東洋医学の気功である。

なぜ、気功が?

チャーリーはさらに調べをすすめていく
すると中国山東省青島にヒントをみつけた。
ここは第一次世界大戦まで
ドイツの租借地だったのだが敗戦で
日本の手にわたるのだが・・・

それ以前にリヒャルト・ヴィルヘルムという
宣教師が布教活動中に易経と出合い
ドイツに持ち帰って母国語で翻訳した。
これがもとで
二十世紀初頭、ヨーロッパでちょっとした
東洋思想ブームが起きたのだ。

これに刺激されて
20世紀の科学は飛躍的な進歩を遂げる。
量子物理学もそのひとつであり、そこから
核兵器原子力発電といったものも生み出した。

そういったことも含ませて
引き寄せの法則の関連本はこの法則が
宇宙の法則などと宣伝する。

しかし、『ザ・シークレット』発売当初から
チャーリーはこの法則にある懸念、というか
危険性を感じていたのである。

確かに、法則性はあるだろう。
しかし、ロンダ・バーン以下
ニーソート系の引き寄せの法則啓蒙家たちは
それを誤解して紹介していると。
それはとても危険なことだ。


なぜ、19世紀のチャーリーが
21世紀の現在に存在するかって?
リッタンド・ニコラエヴナ・ロマノヴァから
もらった青いキャンディーをなめたからさ。
フィトンチッドを凝縮して作ったという
青いキャンディーをね。


信じるか信じないかはあなた次第です。