あかんたれブルース

継続はチカラかな

どん底の決定権

大人の恋愛講座(番外)


ピンチはチャンスで記事書けと
うり坊が歌丸さんなので
三遊亭馬太郎で一席

ピンチはチャンスとはよく申します。
高校野球が好きな方なら
よく御存知かと思いますが
九回の表に三点入れられて0-3の
絶体絶命大ピンチ
ところが九回の裏に四点取り返して大逆転
とかよくあるものです。
チャンスとピンチが交互に起きる
シーソーゲームっていうのもある。

実際にピンチはチャンス、とはいっても
おおかたの人はピンチに怯んで凹んで
そのままそれに流されてしまう場合が多い。
そしてそれを運不運の不運といって嘆くものです。

これは(幸)運不運の運というものを
よく理解していないことでもある。
塞翁が馬とか幸運と不運の女神は姉妹でワンセット
なんて話は前に何度もして
耳にタコができているでしょうが
いざ、自分にピンチが訪れると、忘れてしまう。

塞翁が馬とは吉凶は常に入れ替わる(変化する)
という中国の教えで『淮南子』に記されています。
紀元前179年~紀元前122年に編纂されたものだ。
人間の智慧って凄いよね。
この逸話の主人公塞翁が占いに精通するところ。
それは易経のことだな、と頷く馬太郎。
易は変化の宿命と法則を教えている。

塞翁が馬の運の変化は比較的に時間軸として
短いスパーンのものです。
だからピンチはチャンスに一番近い。

株式チャートでいけば日足・月足みたいなものです。

もっと大きなスパーンで捉えたものに
菜根譚』(明代末期)に
「衰颯の景象は、すなわち盛満の中にあり、
 発生の気緘は、すなわち零泊の内にある」

つまり、最高潮のときには既に衰運に向かっていて
どん底のときにチャンスをつかんで再出発していける
ものだと教えている。
たんなる気休めの励ましじゃないぞ。
そういうサイクルの流れ、その法則性を
解説してるのだ。

でね、このどん底ってところがポイント。
わたしたちが一番恐れ危惧するのは
そこがどん底と思ってもその下に二段底三段底・・・
と果ていなく底が潜んでいやしないか。
そういった不安があるはずです。
なにをもってそこを大底とするかだ。

どん底とはなにか?

自分が追い込まれた状態、つまり崖っぷちをいう。
誰しもが今はどん底、崖っぷちとよくいいますが
そんなもので天は誤魔化されません。

えっ、やっぱりその判定は天様がやるですか?

そうじゃないんだけどね。
どん底崖っぷちはもう逃げようがない状態です。
否応でも変化せざるおえない
行動に移さないといけない状況まで追い込まれた時。

人間ってものはいいかげんなもので
なんだかんだいって逃げ道を作っては
その変化を先送りしてしまう。
そうなるとどうなるか、
「なんだまだ余裕があるわけね。じゃこれでどう?」
と更なる兆しを与えられる。
まあこれが不運なんだろうねえ。
つまり、どん底にするかしないかは自分次第なのだ。

何が一番厄介かというと
問題を再送りして流されれること。
だからこそ、
逃避しないこと、他者のせいにしないで
自分に正面から問いかけること、行動すること。

そうすれば、ピンチはチャンスに変わる。

これが幸せになるための、鉄則だ。