あかんたれブルース

継続はチカラかな

第三の男

キラー・ジョーと呼ばれていた頃 (2)
BGMを聴きながらお楽しみきださい。
http://www.youtube.com/watch?v=MWZZrPWiBoU


「あらジョー今日は遅いわね」
「ちょっとしたトラブルに巻き込まれた」
「何にするの?」
「ジンのミルクセーキ
「食事は?もうお昼よ」
「今はいい。ところで近頃チャーリーをみたか」
「シスコに行ったはずよ。寒いのは苦手だって」
「この先で変な男に絡まれた」
「あら物騒ねえ」
「どうもチャーリーと間違われたようだ」
「チャーリーがどうかしたの?」
「奴はヤバイことに巻き込まれているようだ」
「どうするつもり」
「サンフランシスコに行ってみるかな」
「あなたニューヨーク市警の警部補でしょ。
 いいの? 持ち場を離れて」
「有給を使って長期休暇でもとるか」
「シスコに行くの!」
「リンダも行くか?」
「行く行く」
「店はどうする」
「子供達にまかせておけば大丈夫よ」
「じゃあ車の運転を頼めるか」
「もちろんよ」
「よし話は決まった」

http://www.youtube.com/watch?v=6b2fkY_cUSk

「ねえジョー、シスコでチャーリーを探す
 手掛かりはあるの?」
「リンダ、あんまり飛ばすなよ」
「大陸横断なのよ。
 急がないとお婆ちゃんになっちゃうわ」
「奴は以前軍関係の仕事をしていた」
「それだけが手掛かり?」
「リンダ、前を見て運転してくれないか」
「対向車なんて来ないわよ」
「いや人がいるぞ」
「あら、こんな場所に・・・ヒッチハイク?」
「スピードを落として車を止めてみてくれ」
「厄介は嫌よ」
「大丈夫だ」

「どうかしたのか」
「60キロオーバーです」
「ネズミ捕りかよ」
「だから厄介は嫌だっていったのに」
「だからスピード落とせっていったじゃないか」
「まあまあお二人さん揉めないで
 ひとつ取引きといこうじゃないか」
「どういうことだ」
ニューヨーク市警のキラー・ジョー警部補ですね」
「お前は誰だ」
「FBIのスマイリー捜査官だ」
「FBIがなんでこんなところに」
「わたしもサンフランシスコまで同行する」
「なぜ、なんのために」
「それは車中で話そう。時間は十分ある」
「お婆ちゃんになっちゃうわ」

http://www.youtube.com/watch?v=pG1orN8ZF2o&NR=1