あかんたれブルース

継続はチカラかな

悲しい悪女の正体



悪女って・・・クールとなるのかな?

クールは冷たいという訳されるほかに
カッコーっていう意味もある。

以前、ある女性に自分の作品を
クールと評されたときに、調べました(汗)

クールな悪女
抜け目ないシビアな合理主義者
こういうヒロイン像が構築され定番化してるわけだ。
情などには決して流されない。
毒舌、皮肉も上等です。


昨日の悪女の話の続き

みゆき嬢の「悪女」は
「悪女になるには」と歌っているので
本質的にこの歌のモデルは悪女ではない。
意地っ張りだったり見栄っ張りだったりするけど
その実体は

「似非悪女」だ。

本当の悪女は確信犯ですからね。

ハリウッド映画では
悪女のキャラクターを「ヴァンプ」といった。
肉体の悪魔』のグレタ・ガルボなどが代表選手。
これが1920年代末期まで
そこから、
似非悪女「グッドバッドガール」がとってかわる。

みかけはわるいがシンはいい女
「妖婦の魅惑的な性質とやさしい女の性質とが
 ひとつの箱詰めになっているような」

アウトレットな女なのだ。

誰のものでもない、自立心が強い
けれども、ひとたび恋に堕ちると一途で誠実
その愛した男は、だいたいが不器用であるから
彼女は指図する
男が成功できるように指図し下準備をととのえ
叱咤激励する
一途に健気にフォローして、サポートする。

しかも何の報酬も求めない。

これがアメリカ人男性の理想だったわけで
それは日本人も同じ。
これはある種の母性だもんね。

ただ、ここでのポイントは
惚れた男が不器用であるのに対して
彼女はそれ以上にサバケて賢くなければならない。

そこに破綻があるとすれば
「君は一人で生きていける女性だ」
馬鹿男はそういって
自分より劣る「守ってやりたい女」に
逃げていってしまう。よくある定番のパターン。

そういうのもみゆき嬢の歌にもあるよね。
http://www.youtube.com/watch?v=AeJ2Mm05n6g

 いつからこんなふうになったのか
 子供のようには戻れない
 強がりはよせよと笑われて
 淋しいと答えて泣きたいの


泣きたいけれど
なけない
彼女は悪女ではないのだ
グッドバッドガール


月夜の晩に鶴と亀はすべるすべる