あかんたれブルース

継続はチカラかな

タテノリとヨコノリの間で



春休みのある日
海外ドラマ『TOUCH/タッチ』の一話を
中三と高一の間の息子と一緒に観ていました。

主人の父親が息子の特殊能力の少年に対して
「相棒」という呼びかけをする
のに対してうちの息子がなぜ「相棒」なの?
と質問してきた。

昨日の記事で、日本は儒教の影響で上下関係が
はっきりした世界、社会だと記しましたが
それは親子の間柄にもはっきりしていますよね。
言語だけのせいじゃないんだ。

たとえば、親に対して「あの人」なんて
言い方をすると、そこが問題の根幹になったりする。

欧米の、特にアメリカの
ハリウッド映画などでは、相棒やパートナーは
よく登場します。
よっぽど上役か軍隊以外なら
若いチャーリー・シーンがベテランのデ・ニーロに
タメグチですからね。

人権やその尊厳をいうけれど
わたしたち日本人はそういう親と子の関係のなかで
成長してきているわけです。
それに良い面もあれば悪い面もある。
なにもアメリカ万歳、とはいわない。

タテ型社会とヨコ型社会の相違ってことだよ。
もっとはっきりいえば
日本の恋愛、結婚、人間関係および社会すべてに
上下関係がきっちりあるってことです。
犬の世界と似てるのかもね。

指図する女っていうのは
欧米、それもアメリカ独特のものです。
それは日本にもある。
あるけれど、その相違は上下認識があるかどうかだ。
知らず知らず母親的母性は女性上位になって
いるのが日本のケースなんだなあと。

その場合、問題があるとすれば
双方の自立心が希薄になってしまう。
そのバランスの維持だけに依存してしまうので
親離れ子離れに支障が出やすいこともあるでしょう。
また、
恋愛や結婚生活での支障の原因のひとつでもあり
それでうまくいくカップルはなんら問題はない
ただ、それは個別の話なので
問題がなければそれでいいというわけでもない。
これが日本の風土だとしたときに
その風土、環境から様々な問題のタネがある。

対人関係や価値観すべてに
格付けがあるわけだ。
比較的に差別の要素の少ない日本社会において
これが大きな差別意識のモトに
なってるわけです。

当然、恋愛にも結婚にもこれは影響しているわけだ。

これが大問題というわけじゃないけれど
すこしは考えてみることではあると思う。
そういう知らず知らずの固定観念の罠が
支障を生み出す場合も多いものです
からね。