あかんたれブルース

継続はチカラかな

親が子にしてあげられること



先日のテレビで天才(的)な子育ての
父親と母親を紹介していました。

フェイスブックを生み出した
マーク・ザッカーバーグの父親と
レディーガガの母親。

マークの父親は息子のやる気スイッチを
刺激して、そして「人と人とのつながり」を
大切にすること、
人々の役に立つことの大切さを教えた。
お金以上に大切なことを。

ガガの母親は娘の才能を絶対的に認め
娘に対して自分を信じることを教えた。
これが自信というものなのですね。

子育て中の我々にとって
とても興味深いものでした。

天才に育てたいとかじゃないんだ。

マークもガガもそれぞれ挫折のピンチがあった。
そのとき、父親が、母親が、それを
救っている。勇気付け、背中を押していた。

自分が子供にしてやれること
教えてやれることサポートしてあげられること
なんだろう・・・と考える。

そのあと、息子と一緒に風呂に入った。
息子は最近自信喪失気味のようです。
「なんかさ高校に入ってどんどん弱くなっていく」

聞けば、先輩たちは強いけれど
剣道のカタチが崩れているのだそうです。
練習は大会を前に入学当初から超ハードで
最後の面打ちでついついそれに流されて
自身もフォームをすっかり崩してしまったとか。
ま、スランプみたいなものです。

このままどんどん崩れてしまって
弱くなってしまうことを不安に怖れているようだ。

湯船と洗い場を境に
わたしはサロンパスの理論
縮んで伸びるから
株価もなんでもジグザグを描きながら
成長していくものだと話しました。
スランプはそういうなかの変化の兆しで
次のステージに発展する起爆剤なのだと。

「守・破・離」の話もしました。

これは芸事の発展のプロセスで
最初は指導者・師匠の言いつけを守る。
これが基本だけれども守るだけでは
それを超えられない。
そこからそれを破る、壊さなければ
超えられない。
そしてそこから離れて新しい自分の道を歩む。

以前記事にもしましたが
この「守・破・離」垂れ幕が
小学校の大会で飾ってあったことに
驚いたものです。だって小学生ですよ。
「闘争心」とか「平常心」「闘魂」だった
わかるけれど、小学生が破ったり離れたりじゃあ
不味いんじゃないかと
所属する剣友会の先生に質問した。

すると、「守・破・離」を大局でみれば
一生の時間軸でみるけれど
そのなかにたくさんの「守・破・離」がある。
小学生、中学生、高校生の「守・破・離」
そのなかの練習や試合のなかの
自分のなかの戦いとしての「守・破・離」

なるほど。
株式チャートでいえば
日足、週足、年足。または分足のことだな。
天沖殺でいえば日運、月運、年運、大運のあれだ。

ま、そういうことを
息子に語って聞かせたわけです。
人間は弱いもので、ちょっとつまずくと
自信を失ったり自棄を起こしたりして
冷静さを失い自分を見失いがちです。
どこまでも堕ちていきそうな不安に駆られる。

そんなことはないんだよ。
むしろ、今まで通りだったら発展しない。
それを守ることばかり考えたら閉塞しちゃうよ。
そういう停滞期はチャンスなんだ。
それを乗り越えたらきっと前より強くなってるさ。

わたしは息子に
自分に対して自分の人生に対して
誠実に向き合ってほしい。
勉強が出来る出来ないとか
部活で活躍するしない
強いとか弱いとかではなくて
誠実な人になってほしいと思う。

それさえ身につけていれば
大丈夫だと確信して、おります。