あかんたれブルース

継続はチカラかな

トトロの科学

バックボーンフリー(4)


子供の教育で
自然学習とか、そこからの
体験学習というものが
とても効果的なのだといわれます。

その具体的な効果以前に
聴診器を耳にして大樹の鼓動を聴き取ろうとする
子供たちの真剣な表情。
「木が水を吸いある音がする・・・」

実際はそんな音はしない。

正確にいうと、大人には聞こえない。


宮崎アニメの『となりのトトロ
子供には見えて大人になると見えなくなるもの
それは、ある。

この樹木の鼓動も子供には実際に聴こえている
のかもしれません。
大人と子供では「周波数」を感じる領域が違う。
犬笛を持ち出す以前に
コンビニにたむろするヤンキー諸兄を
追い払うために大人には聴こえない音を
出しているって話、聞いたことあるでしょう。
(お前等はカラスか(笑))

成長にともなってそういうのがなくなっていく。
ここには当然、個人差もあるでしょうね。
霊が見えたりするのを脳の障害という
人もいますが、まあ発達障害ともいえるかもね。


だから、見えない聞こえないものが
見えたり聞こえたりするのは
別にオカルトでもおとぎ話でもアニメの世界の
話ではなく、科学としてあるわけです。
私たちの脳は
まだ解明されていないことがたくさんある。


知識の詰め込み教育が批判されています。
ただし、知識自体が悪いのではない。
知識を材料として
どう引き出すかどう組み立てるか
応用するか、だ。
だから知識自体を否定しても始まらない。

ところが、意外なことに実は
この知識の詰め込み暗記が、なされていない。
詰め込んでも忘れる一方なのだ。
どんなに時間と労力をかけても
試験が終われば就職して目的をはたせば
一気に忘れていまうのが常ですよね。

これは知識と知識が繋がっていないから。
知識のみを単体で丸暗記するから
忘れてしまうようです。

こんな非効率、非合理的な話ってない
と思いませんか。


自然学習などからの体験学習は
それを五感すべてをフル動員して記憶するので
非常に効果があるんですね。

教室のなかだけで授業はどうしても
座学になってしまうから
子供たちも、大人でさえも退屈しちゃう。
学習教育の主旨は「我慢」ではない。
それを勘違いしてる大人は多いものです。
仕事さえも「我慢」という人もいる。
我慢は結婚生活だけ!

教室だけが
学習の場ではないんだ。
教科書だけがテキストではない。

大学受験のことだけ考えれば
塾とかと直結させたほうが効率的でしょう。
では、もしいまの大学受験がなくなる
もしくは大幅に変わる
どころか社会的なニーズが変わるとしたら
どうします。

いま、ちょうどその端境期にある。

少子化問題以上に
現在の教育では社会人として
使えない学生が多いのです。
だから文科省は焦っているんだ。
このままじゃ日本はだめになるって。

普通科改組や受験制度も変わるでしょう。
もう変わる変わらないの話じゃない。
変わりはじめている。
ただし、制度改正には時間を有するものです。
なんたってお役所仕事ですから。

わたしが気になるのは今の子供たちだ。
うちの子、うり坊、ちょいす姉さんの子
りんちゃんの子、ルイ隊長の孫などなど
この端境期にあって
一番割りを食うんじゃないかいう子供たち。

十年後を見据えて
保護者はサポートしてあげるべきだと
思います。

要は、集中力、感覚力、感受性
こういったものをどう養っていって
記憶をどう連結させて増やしていくか。
我が子のやる気スイッチはどこにあるのか。