あかんたれブルース

継続はチカラかな

ガダラの豚足



昨夜、どっきりお笑い番組
ふなっしー(千葉県船橋市非公認のご当地キャラ)が
ターゲットにされ爆発炎上のなかを
あの独特な動きで必死に逃げる映像に笑った。
申し訳ありません(汗)
で、兵庫県尼崎市非公認ゆるキャラ
ちっちゃいおっさんとのカラミがまた絶妙で
う~ん、下手な芸人より面白いと、また
感心してしまったわけです。すんません(汗)

このちっちゃいおっさんは
小さいおじさんとして幻覚として有名でしたが
そのルーツは古く、
最初は自衛隊とか防衛大学でよく目撃されていた
ようでした。
それから、アルコール依存症の幻覚として
たとえば中島らもの『ガダラの豚』(1993年)で
御輿を担ぐ小さなおじさん(達)が登場していた。
そのときはわりと珍しい話として印象に残った
のですが、それからやがて2000年に入ってからかな?
頻繁に目撃されるようになった。
共通点はどうもアルコールなどで酔ったときみたい
でしたが、さてここまで市民権を得て
ご当地キャラにまでなってしまうと、そうゆう制約が
どこまで通用するのか?
最近では「妖精」とかよく目撃されますよね。

ま、仮にですよ。
これを幻覚だとして(仮にだってば)
こういった幻覚は、昨日の和田分類でいくと
分裂病型の人の特徴なのだそうです。
幻聴も同じ。

和田分類は彼の独断オリジナルというよりも
古典的、伝統的な精神医学の常識から導き出した
ものなのですが、それを参考に昨日記事にして
なんかシックリいかない矛盾を感じてしまいました。

分裂病型(シゾフレ人間)と
うつ病型(メランコリ人間)に大別するのには
無理がある。

だって、ちっちゃいおじさんは誰でも見える。
てなオチだと小粋ですが
まあそうでなくとも、この野田さんのアイデア
やっぱり大雑把で力業にすぎるのは否めない。
参考、ヒントにはなりますけどね。

ひとつの問題は、なぜ見え出したか?
目撃情報が増えだしたかということだ。
最初は自衛隊の中のごく限られた
小都市伝説だったのにそれが全国に広がった。
小さいおじさんが増えたのか?
そうじゃない。見える人が増えたのだ。

これを逆に考えてみると(仮にだよ)
(分裂症→)統合失調症が人たちの増えた
とも考えられる。(モノの考え方だってば)


ガダラの豚とは

ガダラはマタイの福音書とマルコの福音書に登場する
デカポリスの町の一つであり、
ガリラヤ湖東岸の切り立った断崖の湖に
突き出ている場所であった。

マタイの福音書によると、
エスガリラヤ湖の向こう岸に行くことを提案し、
舟でガリラヤ湖を横断し、ガダラ人の地についた。
その地の墓場に、
ギオンという悪霊に憑かれて凶暴になった人がすんでいた。
悪霊はイエス・キリストを神の子として認めて、
底知れぬところに行くように命じないように懇願した。
そこで、悪霊が豚の群に行かせてもらう許可を願った。
エスが許可したので、悪霊は豚の群れに移り、
豚の群れはがけを下って、ガリラヤ湖で溺れ死んだ。

この事件がガダラ人の地に広まりイエスは、
ガダラ人の地から追い出された。