あかんたれブルース

継続はチカラかな

後ろめたいアメリカの食卓

I&U研究所(食い物の話・1)


食を見直す。
これは時代の必然なんでようね。
NHKはドラマ10『天使のわけまえ』から
土曜ドラマ夫婦善哉
そして、
朝の連ドラ『ごちそうさん』で
それを伝えようとしている。
あの陰険な嫁いじめがガンですが
それでもなんとか一日おき二日おきには
観ています。

薄味の大阪の料理の昆布出汁とか
「始末の料理」っていうのもなかなかよろしい。
そのことをルイちゃんに確認すると
「そうやで」とおすましさんです。
確かに、ルイちゃんが大根一本半額で買った
歓びをレシピに託して音読すると
それはまるで福音書のようい惚けてしまう。

鯛一匹をすべて無駄なく頂く。

ウロコまで炙って食べるんだよ。
これ、神田の小料理屋で出してた。
なかなかオツなものです。
カレイは骨煎餅にしたりしてね。

こういう文化はアメリカにはないよなあ

米国映画で食事シーンはほとんど印象にない。
あってもすぐにハショッテしまう場合が多いから?
西部劇では野外で寝そべってビーフージャーキーを
かじってるか、あとはコーヒーだけかな。
酒場ではウイスキー。たまにミルク。
マカロニウエスタンではマメ料理がよく出ます。
が、あれはイタリア映画ですからねえ。
『荒野の大活劇』では凄い目玉焼きが登場しましたが
ここでアメリカ人とイタリア人の違いが出てる。
『ひまわり』の卵焼きだよ。

アラバマ物語』であったような気がしますが
何を食っていたのか?
おおよそ私たち日本人には料理なのかよく
わからんものを食ってる。

よく「ママのチェリーパイ」というけれど
それは食事なのかおやつなのか?

それも食べ方にリアリティーがないので
ホントにそれで腹のタシになるのかと
あっ、席を立ってしまった。

体格からいって、それじゃあ身が持たない
と思うのですけどね・・・

現代劇ではハンバーガーとピザとか
『ET』で子供が勝手に宅配ピザを注文したのには
カルチャーショックでした。
さらば冬のかもめ』では
ホットドックにえらく執着していたっけね。

スピルバーグのデビュー作『激突』で
デニス・ウィーバードライブイン
注文したのがチーズサンドだったのが
気になって気になって仕方なかたったです。

「なぜハムじゃない」

朝食はシリアル。
冷蔵庫には冷凍食品。
『グロリア』に料理させたらこれが・・・
目玉焼きさえ満足にできない始末。
ゴッドファーザー』ではいろいろありますが
あれはマフィア、イタリアの家庭の設定。
だから余計にその違いが歴然となる。

せいぜいトムとジェリーぐらい
あれはアニメで猫と鼠の話だしなあ・・・

あの調理するときの
ナイフのような小さな包丁が食に対する
姿勢をあらわしているようです。

アメリカ人は基本的にあまり腹が減って
いないんじゃないか?
小腹がすいたら適当になにか
食ってるから?

だからなのでしょうが
アメリカ映画には色気がない。
食事とセックスの因果関係は濃厚なのだ。
『ナインハーフ』はそこを突いたのだと思う。

思いつくままにダラダラ綴りましたが
映画、文化として
アメリカ人は敢てそれを描写することを
避けているようにさえ感じてしまう。
なんででしょう?


とここで、朝の連ドラ『ごちそうさん』を
観るので中座・・・


び、びっくりしたああああ!


ドラマでこんなにびっくりしたこと
生まれてはじめて(汗)

つづく