Ｉ＆Ｕ研究所（残酷な話-9 やさしい嘘）
いやあ今朝の『ごちそうさん』の
お静さんの真相の告白
師匠・捨蔵or父親・正蔵（近藤正臣）
のやさしい嘘にやられました。
このやさしさは犯罪だよね。
罪な人だわ・・・
わたしは近藤正臣に是が非でも
明治のやさしさ大魔王頭山満を演じてほしい。
松平容堂でコワモテの凄みも立証済みだから
もう誰も文句はないでしょう。決定～！
それぐらい頭山満は権力者に対しては恐い人で
女には超やさし～い人だったんだ。
両極性なのだ。相手次第というか現がない。
己がないというのが正しい。
イケメンでも金持ちでもない。腕力も？
甲斐性なんてない。
一生働かなかったんじゃないかな。
ただ、やさしいだけ。
ただそれだけで
当時ナンバーワングラビアアイドルだった
洗い髪のお妻もメロメロでしたからねえ。
お妻に頭山、九代目市村羽左衛門、お鯉、桂太郎
当代一の美男と美女と宰相に日本の暴力弁が織り成す
絢爛たる愛の劇場が繰り広げられる
こんな大河ドラマやってほしいものです。
偏狭な歴史観なんて一発でぶっ飛ぶぞ。
しかしねえ・・・やさしさと残酷
「あなたのやさしさは残酷よ」か
昔そんなことを言われた。
困った顔になった。
たぶん間抜けな顔だったんだと思う。
「嘘つき」とも「詐欺師」ともいわれる。
「女の敵」だって
「全世界の女を敵にまわして君を愛す」
なんてわたしは嘘つきです。
妄想はこのへんにして（汗）
本日は嘘についてだ。
師匠・捨蔵or父親・正蔵のやさしい嘘
嘘にはやさしい嘘と残酷な嘘がある。
そのやさしい嘘もまた残酷になってしまう
ことだってあるものです。
わたしたちは騙されることを
ことのほか忌み嫌う。
が故に、その緊張を決して解こうとしません。
でもさ、相手だって騙そうなんて
はなから思っちゃいませんよ。
そういうのもあるでしょうが、それはそれとして
そのほとんどは成り行きだったんじゃないかな。
そういうことを以前、仁義本での山守評に記した。
問題は騙されないことよりも
誰に騙されるかであって
こいつだったら騙されてもいいなあ
と思える人と出逢えたら、それはそれで
幸せなんじゃないかなあと思ったりします。
たぶん来週、和枝が騙されますが
はてさて師匠・捨蔵or父親・正蔵（近藤正臣）
どんな嘘で和枝を、私たちを騙してくれるか
楽しみです。
みゆき嬢と拓郎の『永遠の嘘をついてくれ』
永遠の嘘をついてくれ
なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ
今はまだ僕たちは旅の途中だと
それが人生ってものだわね。
誠実さっていうのは
やさしい嘘をつき通す、その姿勢にある
のではないか。
やさしい嘘をつける人は
そういう相手がいることに感謝しないとね。
それが愛しているってことなんだ。
「愛している」
