あかんたれブルース

継続はチカラかな

エロスは血に降臨するか?

I&U研究所(残酷な話-9 血と薔薇


鮫は血の臭いに狂うといいます。
人間も血に反応しますよね。
寝具などで、赤は興奮するから避けられますが
それを逆手にとる場合もある。
わたしの勝負パンツも赤!
時代もので女郎屋で緋色の長襦袢を羽織る・・・
あれに憧れるわけだ。

血は狂気の象徴か
それがもっとも印象的だったのが『キャリー』
ホラー映画の傑作として
最近またリメイクされるとか
映画では狂信的な母親がキャリーの初潮に
そしてイジメとして豚の鮮血でキャリーが
目覚め嵐を呼ぶ。

吸血鬼ドラキュラも血を求めていた。
水口曰く薄いのはダメだそうです。
ドラキュラはホラーというよりも
エロティシズムの度合いが高い。

血には残酷と共にエロスが降臨する。

それもあってエロティックで美しい
ドラキュラ映画が作られました。
コッポラの『ドラキュラ』(1992年)とか
好きでしたが、今日BSで
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を
やっていて
わたしは未観でして、てっきり狼男かと
思っていたんですが、違った(汗)
ヴァンパイアって吸血鬼なんだ。
あれえ・・・?
じゃあコーザノストラは・・・?
調べたらマフィアと同義語でギャング。
まったく混乱している。

血の話をしたかったのです。
サクサクと。
初っ端からつまづいてしまった。

わたしがなんで54年間もバンパイアを狼男と
勘違いしていたかというと、たぶん
手塚治虫の原作で、水谷豊の『バンパイア』の
せいだと思うんですよね。あれって狼男だったもの。

狼男・・狼女かな? 『赤ずきん』(1911年)
http://wwws.warnerbros.co.jp/redridinghood/index.html
というエロティックな作品もありましたが
西洋怪物御三家はフランケンと比べて
ドラキュラと狼男(女)の違いは曖昧な感じです。

ドラキュラのほうが貴族で格上というのがあるか
そのモデルは
15世紀のワラキア公国(ルーマニア南部)の君主
ヴラド3世。通称ドラキュラ公もしくは
串刺し公とよばれたとても残虐な方だったとか。
まあ実際の人物とは違うようで
ドラキュラ伝説が一人歩きした感もある。
そもそも中世という時代が残酷なのだ。

西洋には血に対する特別な思いがあるようです。
キリスト教でも赤ワインを血に置き換えてみたり
また「瀉血(しゃけつ)」という
(悪いと考えられる)血を抜くことでの
健康・治療法がありました。
ほら、床屋の看板(サインポール)に
赤と青のライン、あれって動脈と静脈を表してる
つまり床屋で血を抜いていたんだ(汗)

わたしの祖母は川でヒルをとってきて
肩こりなど患部にそれをくっつけて
血を吸わせていたりなかんかしたものです。

古い血、悪い血・・・
新しい血は生命力の源、不老不死
そういう考えがあったんでしょうねえ。

寒くなんて鍋の季節ですが
すっぽん鍋というのがあります。
コラーゲンたっぷりで人気みたいですが
わたしはあれは苦手(汗)
鍋の前には必ずスッポンの生き血が出る。
飲めないこともありませんけどねえ
鍋にしろ生き血にしろそんなに旨いものじゃない
御利益、パワー全開の強壮剤なんでしょう。

血は水よりも濃い。
だけどドロドロ血は血管が詰まって不味い。
玉ねぎとかニンニクでサラサラに・・・
そういえばドラキュラはニンニク苦手でしたね。
夜更かしするし太陽の光の苦手
エロティシズムは不健康のなかに咲くのでしょうか?

わたしは十分その条件をクリアしてるんだけどなあ