あかんたれブルース

継続はチカラかな

マンデラ最後のメッセージ



南アの人種隔離政策(アパルトヘイト)と
戦ったネルソン・マンデラ元大統領が死去し
その葬儀にはオバマ大統領をはじめ各国の要人が
参列しました・・・
ところが、その追悼式典の手話通訳の男の手話が
デタラメだったことが判明。大騒動でしたね(汗)

ありゃりゃ、しかし暗黒大陸といわれた
ジャンボアフリカっていうのもデタラメな国
なんだなあと苦笑いしながらテレビを観ていた。
ここでいうデタラメとは大雑把というニュアンス。

でね、その報道の翌日、ご丁寧に
その手話通訳の男のインタビューがあって
こう謝罪していました。
「(弁明の最後に)もしわたしの行いで
 不愉快な思いをした人がいたらどうか
 許してほしい」

このモノ言いに最初はオイオイと思ったのですが
しばらくして・・・考えてしまった。

手話は万国共通ではなく、各言語各国語ともに
個別にあるのだそうです。
英語には英語の手話、中国語には中国語手話、
日本も韓国もそれぞれ違う。
 
わたしは南ア政府やこの式典の公式コメント
の弁明(精神的にパニックを起こしていた云々)
を真に受けるわけではまったくありません。
そんなことはどうでもいい。
ただ、一点
このインチキ手話通訳者がこぼした
『不愉快な思いをした人がいたら』についてだ。

この報道や画像が全世界に配信されて
不愉快な思いをした人ってどれほどいたんだろうか?
それはこれが「インチキ」と判明したから
不愉快であって、それを知らなかったら
みんなそれなりに・・・ですんだんじゃないのかな?

たとえば、手話を必要とする人ならば
ああ、きっと外国の手話なんだなと思っただろし
また健常者であれば、まったく気にとめなかった
のではないでしょうか。
わたしは耳は聞こえても英語がわからないし
手話もさっぱりですけどね。

いったい誰が不愉快になったのか?

いや、ウヤムヤにしろっていうわけじゃないよ。
男はちゃんと謝っている。
そして、許しをこうているわけだ。

ふとね、
ネルソン・マンデラという英雄は
「許す・赦す」という精神で
このアパルトヘイト問題を解決させようとした
ことを考え合わせて
これって、マンデラ氏の最後のメッセージなんじゃ
ないかって思ったのでした。
このいいかげんな男を借りて、それは世界に送られた。

思い過ごしかもしれないけれど
赤ッ恥をかいたのは
この男と南アフリカ共和国だけ
ほかの誰も実害は受けていなし

許してあげたらどうだろうか。