あかんたれブルース

継続はチカラかな

民主主義の異常事態



いまから10年ぐらい前の話でしょうか
タッキーこと滝沢秀明君がミノルタだったかの
企業広告イメージキャラクターとして
べからず集的なメッセージCMを発信しました。

○○しない。というものです。

三日坊主はしない。間食はしない。
過剰反応しない。揚げ足とって満足しない。
イライラして舌打ちしない。手鼻をかまない。
貧乏ゆすりしない。すかしっ屁しない。
それを他人のせいにしない。
自分ばっかりとマイナス思考にならないなどなど
(細かい内容は忘れたので適当ですが)
ま、人として真っ当な姿勢を誓うものです。
それ自体になんの問題もなかった、はずだが

そのなかに
「他力本願にならない」という一節があった。

これが問題となりました。
問題にしたのは他力本願の総本山本願寺
宗教団体浄土真宗だ。東西各派異義を唱えた!
「本来の他力本願とまったく意味が違う!」と
企業側に強く抗議した。

仏教をちょっと知る人なら
この「他力本願」と「世間一般の他力本願」とは
まったく意味が異なることは百も承知ですが
世間はそんなことちっとも知らないし
考えたこともない。

他力本願=棚からボタ餅、漁夫の利、相手まかせ
みたいな感じです。

真宗としてはこれを黙っているわけには
いかなかったわけですねえ。
もう何百年もそういうふうに流布され
一般化した「間違った解釈」を
そういうクレームで払拭できるとは
思わなかったかったでしょうが
かといって、立場上黙ってるわけにはいかなかった。

一応、檀家として好意的にとってのことですよ。

わたしは、昨年夏に禁煙団体が
ジブリの『風立ちぬ』の喫煙シーンへの
お馬鹿なクレームにもこの「立場」と
いうものがあったんだろうと、思う。
しかしこんなことをいうと
真宗の方々からそういう馬鹿連中と一緒にするな
とお叱りを受けそうです。
50歩100歩
しかしこの50歩の差が大きいのかもね。

問題の『明日、ママがいない』への
クレームもこんな感じなのだと思うけれど
その差は50歩どころじゃない。 

スポンサーが手を引いてACジャパンのCMのみに
なったというこのドラマに
高須クリニック高須克弥氏がそれじゃあ
「僕が今からスポンサーになるから
 しっかりやってくれ」と一手に引き受けるいう
快挙のニュースが飛び出しました。
さすが高須院長、会長? 代表?
とにかく偉い。
が、そうなると他のスポンサーとかの手前
なにかと難しいとかアホなはなしだなあ

ちょっと気になって今テレビを着けたら
やっぱりCMはACジャパンのみ。
これって3.11以来の・・・異常事態だな。

異常なんだよ。わかる?

一応、立場上、言ってみただけ
なのかもしれない。
好意的に解釈してね。それでも馬鹿だ。
この始末、どうつけてくれるんだ。
社会福祉法人・全国児童養護施設協議会と
公益財団法人・全国里親会の
責任を問いたいものです。

笑ってすまされない。