あかんたれブルース

継続はチカラかな

父の背中



うすうす感づいてはいたのだけれど
自分にはどうもファザコンが入ってるようです。
同性の、年配の人たちにある特別な思い
というか期待というかなにかがある。
明治という時代人に対する
特別な思いもそんなところから
なんだろうなあ
なんて考えたりもします。

そのぶん、評価も厳しいですけどね。

それは父親の影響からだと思う。
わたしにとって父は反面教師だった。
父が他界して七年経ちますが
最近よく父のことを思い出すのだ。
ちょとした後悔と感傷と
なんでしょうねえ、複雑な想いに駆られる。

マルコは母を訪ねて三千里
わたしは父に背を向けて,
それでも
その背中を意識しつづけているのか
その思いは、自分の息子に対する思いで
なんとか心の平衡を保っているようにも
思えるのであります。

いま通ってる学校の講師に
K先生という方がいる。
年のころなら70歳前後でしょうか
とっても優しい先生なのだ。
よくできた人物で仕事人(技術者)としても
男としても人間としても頭が下がる。
そう感じるのはわたしだけじゃない。
腰が低くて謙虚であられる。
世間を熟知していながら
気負いや虚勢がまったく見受けられない。
常に相手の立場を察する気持ちを持っている。
偉い人だなあと思う。

年齢的に引退を意識しているのでしょう
息子さんを跡継ぎにと考えて
助手として親子で授業を行う。
世間ではそういうのを世襲というのでしょうが
そういう臭みを感じない。
実に微笑ましい光景なのだ。
そこには、この息子さん(三十代後半か?)
がまた、よく出来た成人だからもある。
歳がいってからの息子なんでしょうね。
きっと愛されて育てられたんだ。
一人息子だそうです。
しかしよく立派に育て上げたものだ。
わたしに娘がいたら、美咲がいたら
きっと彼に嫁がせたいよ。

この父子を観てると羨ましくもある
嫉妬まではしなくとも
この親子のやりとりを観てて
涙が出てくることが二度三度もっと

親子の信頼関係
そりゃそうだよね。
こんな父親だったら・・・

羨ましい。

父恋し
なんていってはいられない。
わたしの子育て日記はようやく16年目
息子が成人するまであと4年だ。
彼に伝えておくべきこと
その成長に歩調をあわせて
わたしができること
そういうことを考えて実行していく。
それだけ