あかんたれブルース

継続はチカラかな

マツコが泣いた夜

愛のブリブリ(9)


マツコのことを意識しだしたのは
バラエティー番組で
関西人は手洟をかむから嫌だと
笑いをとったイロモノタレントが
うんこを流し忘れた元カレを最低と叫び
さらなる笑いをとったときに
マツコ一人だけが
そういうのは相手に気を許した
ってことでもあり、羨ましく思う
「ワタシはまだそこまでの関係をもった
 ことがない」と場違いな発言をしたことから
当然のようにその発言はネタにされ
さびしいオカマと笑われていたけれど
なんかねえ・・・
マツコデラックスという人の深みというか
厚みを感じたのさ。

辛口毒舌のゲテモノタレントという
位置づけですが、なんとも味わいがある。
思わずマイノリティーの記事をアップ
したものでした。

先日、そんなマツコが
中島みゆきのファンであるということを知る。
さもありなん・・・

「で、どの曲がベストなの?」
というニヤケタ質問に
マツコは『タクシードラバー』をあげた

十数年前、フリーになる決意をして辞表を出して
そのときマツコは最後の男にフラレて
なにもかもなくした大晦日の夜
西暦が2000年にかわる晩のことさ。
同じようなシチュエーションで
晦日明治通りを大きなオカマが泣いている
車窓の外の馬鹿騒ぎが腹立たしい
本当にあなたたち幸せなのと睨みながら
泣いているわけだ。
そのときね、こんなタクシードライバーがいて
こんなふうに慰めてくれたという。

哀しみといたわり
辛さと慰め、
そして気遣い、やさしさ
ようやく出せた精一杯の言葉は
「いろいろあるよね」
送り手と受け手の機微というもの
そういうものを知ってる人は少ないものです。
マツコは知っているんだね。
いや教えられたんだ。
それをみゆき嬢の歌で思い起こしている
それがね、マツコにとって
自棄をおこしそうになるときのストッパーに
なるんだという。

もう死語になってしまったけれど
気立てのよいオンナ
情の深いオンナ
マツコはそういうオンナだ。

カバーですが
http://www.youtube.com/watch?v=3p0WnO7y9ds

荷馬車をひく馬太郎
苦労人とみえて
私の泣き顔見て見ぬふり
目論見が今夜も外れた話と
うんこの噺ばかり何度も何度も繰り返す