あかんたれブルース

継続はチカラかな

求めてやまない愛のかたち

愛する技術という発想(23)


西海岸のやまさんから
>最近の若者の愛されたいは、
>子供が親に望む愛の形を求めているように見える

とのコメントが入りました。
だいたい「最近の若者は」とつくと
もう若くなくなった証ともいわれます。
また、元亀天正の頃の人なら元禄の若者を
天保ならば明治の散切り若者を
明治なら大正のモガモボを
戦前生まれなら戦後の若者を、と
そういうジェネレーションギャップで
「最近の若者は」と吐き捨てるものです。がだ。

このやまさんが指摘する最近の若者
愛を親に対する恋慕のように、みえる者たち
これは昭和40年以降生まれの人たちなのかもね。
ということは、やまさんも入る?
ま、傾向ですからすべてがというわけじゃない。
ちょうど学校崩壊で全国で校内暴力問題が
吹き荒れた頃だ。金八先生オンエアの頃。
あの症候群こそ、まさに子供たちの叫びだった。

1970年の万国博覧会を境に
もう戦後でないという宣言がなされ
親が、つまり母親が外に働きに出だした。
生活のため、豊かさのため・・・
みんな必死だ。
決してそれを責められるものではないけれど
子供たちはさびしかったのだ。
それがそのままずっと続いている。

フロムは心理学者であり、精神科医でもある。
彼の研究からは小動物(たぶん子猿)を
生後まもなくからある期間のなかで
母猿から引き離してしまうと死んでしまう
ケースが非常に高いとデータを提示する。
70年前の話ですからねえ
いまじゃ常識なんでしょうが
かといって子供たちは相変わらず顧みられていない。
どころか・・・

三つ子の魂、百までも なんて申しますが
子育てはこの三才までが大事だそうです。
赤ん坊はちゃんとわかっているんだ。

以前、里親の特集で
役所の手続きが手間取って
なかなか引き取り手のもとに来れない・・・
その一日一日に里親は苛立っていました。
その子の情緒や性質に影響を与える
非常に重要な時期なのだと焦っていた。

ブリーダーをやっていた友人の話によりますと
犬猫でもあまりにも早く母親(犬猫)から
引き離すと、その子は精神的に不安定になるそうです。
猿でも犬猫でも人間でも同じさ。

わたしは、女性に、母親に
働くなといってるんじゃない。
物心つくまで、子供にさびしい思いを
させたないほうが
その子のそれからの人生において
ベターなんじゃないかと。

物事に優先順位があるとするならば
まず、そこからじゃないのか

無論、虐待とか育児放棄はそれ以前の話だし
またそれを母親だけに押し付けるつもりは
さらさらないのです。

若者の愛されたいは
子供が親に望む愛の形を求めている

さびしがっているのだ。