あかんたれブルース

継続はチカラかな

ロクでなしブルースなんて聞かない。

愛する技術という発想(33)


先日、息子の剣道の大会で
(団体)何回戦目かで強豪K□舘とぶつかって
あえなく敗退。
まあ力の差はいなめないのですが
ただ。。。汚ねえんだよな、試合が(汗)
これは主観の話じゃなくて業界(?)では
有名な話なのですが
まざまざと見せつけられました。

所謂、勝つためには手段を選ばない
というわけですが
たぶんに負けることが許されない環境なんでしょうね。
私学ではよくあることで
指導者も生徒も大変なんだろう。
でもさ・・・

勝ち負けの勝負事である格闘技的剣道
でもさ、スポーツじゃないんだ。武道なのだ。
礼に始まり礼に終わるという剣道は競技じゃない。
これは同じ武道でも国際化して
本来の武道から競技化し変容してしまった柔道とは
違う、と多くの関係者がそう考えているはず
なのに、やっぱりそうなってしまうのか。

これが現実なのかなあと思う反面
どういうわけか優勝するのはK□舘じゃない。
K□舘は強豪ではあるけれどだいたい三位ぐらい。
優勝するのは本筋の剣道をやる学校です。
私立公立もあまり関係ない。
日比谷とか超進学校もなかなか強いし
セミプロみたいに部活漬けだから強いとは
ならないところが不思議なんだよね。
こと剣道は文武両道なのだ。
指導者の姿勢もあると思うし
そこには剣道の王道を感じさせられるものがある。

で、そのなかでK□舘の選手の体格がごっつい。
聞くところによると筋肉強化のためにプロテイン
摂っているようですが
指導者によっては、高校生にプロテインを用いると
後で色々弊害があるので決してやらない
とも聞く。
指導者のポリシーでしょうかねえ。倫理か?

スポーツ特待生の悲劇なんて話は
昔から掃いて捨てるほどありますが・・・
最近体育系大学などでの
アスリートの女性のホルモン異常、月経不順
などからの障害が問題になっている。
記録を伸ばすための無理なダイエットなどのせい。

勝つため、結果を出すため
これはスポーツ競技だけではなく
現代社会において正論化した大義名分となっている。
でもさあ・・・これってどうなのか?

オリンピックや世界大会競技で
新記録は更新されていきますが
あと100年25回以上やってもそれ以上かけても
どれほど更新できていけるものなのか?
限界に挑戦するという精神は認めても
なんかね。
まるで右肩上がりでねければならない経済のような
途方もなさを感じるし、また逆に
この間の浅田真央のフィギアの感動を思い起こす。

それ以前に、子供を商品化している。
息子らは前年の東京国体の強化選手候補だった。
小学生の頃からそういう児童はある意味で
エリートで何人かは国□舘のチームにもいる。
野球でもサッカーでもなんでも同じだけれど
なんか学校や指導者や親の期待のために
そういう児童が壊れていくケースは多いと思う。
それって教育とは違うと思うんだけどなあ。

わたしは息子に剣道で食っていくために
剣道を習わせたんじゃない。
剣道漬けの学校生活なんか味あわせたくないし
警察関係に就職してほしいなんて
これっぽっちも思っていません。
彼が生きていくうえで剣道で養った在り方が
役に立ってくれたらいいなあと思う。
だから最初から勝つことより
良い試合きれいな剣道をといってきた。
このへんは女親とは意見があわない。
母親はどうしても勝ちにこだわる。
そのときだよね、父性として子供を応援できるのは
だから剣道やらしてよかったと思うし
剣道はそういうものであると思うのです。

勝つために手段は選ばない。
なんて劇画もどきの台詞が罷り通っていますが
そんなものは嘘だ。
現実はそういうところにはないよ。

世の中はいろいろです。
キレイ事をいうなという人もいれるけれど
麻雀でも仕事でも汚いやつはダメです。
ロクなものじゃないし、最終的にロクな結果にならない。
歴史が証明してるといってもいいよ。
わたしは自分の子供にそういうのをやらせたくないな。

最後に臭いのをもう一発
社会人の剣道大会で警察関係者の剣道は汚い!
(これ剣道界の一般常識ですよ)