あかんたれブルース

継続はチカラかな

激辛じゃあ胃を壊すぞ。

愛する技術という発想(75)


「世の中(社会・現実)は厳しい」

なーんてよく聞くよね。
耳にタコができるほど聞かされたもんだ。

これって嘘だよ。

55年生きて、思うのだけれど
結構、甘い。
それぞれの業界ではそれぞれの慣習があって
けっこーなあなあでやってたりする。
だって360度、24時間、365日
ずーっと真剣勝負なんてできないもんね。

まあだいたいはハッタリとか脅しとか
教訓とか良かれと思っての苦言なのですが
それでも、実際、厳しい。
辛いんだな。
つらいと読むより、からいと読んだほうがいいかも

なんでこんなに意地悪なんだろう?
そんなことを考えてみてたんだ。
意地悪だよねえ・・・これがプロの世界だと
いわんばかりに意地悪の愛の鞭とやらが
蔓延っている。
そんなの愛じゃないよ。
効率的でも効果的でも、ましてや合理的でもない。

日本人(社会)特有の悪しき慣習だね。
こういったいじめや意地悪、しごきを
司馬遼太郎は日本人の宿痾といった。
日本人だけじゃないだろうけれど
これどほ優しい民族に決して治らない病としてある
不思議だと思わない?

第一の理由は体育会系のノリの変な伝統で
自分がやられたからやらなきゃ損という
セコイ了見からだ。
昔から軍隊なんかで顕著ですが優秀な軍人は
イジメとかやらない人が多かった。
つまりやるのは脳タリンが多いのだ。

第二は、怖れからだね。
まず、自分がそうやって一人前になったのだから
後輩も他人もみんな同じようなプロセスで
一人前のならないと、後で大変なことになる。
みたいな恐れや不安だ。
甘やかすと後で手に負えなくなる。
建前は、後でその人が苦労するからでしょうが
本音は力で押さえつけておきたい、がある。

まあ、そう貧乏臭い話なんでしょうが
それはそれとして、なんかさあ
こういうのって自分たちで自分のクビを締めている
ように感じない?

たとえば、20万稼ぐとして
つらーい思いをして稼ぐより
楽しく働いて稼いだほうが幸せだし
効率もアップすると思うんだけどね。
ところが、どっこいそうは問屋が卸さない。
厳しくないと許さない社会。

そういう厳しさって、間違ってると思う。
だって、あんまり中身がないんだもん。
頭が悪い。

経営者とか管理職とかの人はそこのところ
もっとしっかり考えたほうがいいよ。
昔はこういのばっかりじゃなかったはずだ。
それと、だけでなく
一般の人たちもちょっと辛すぎる。
それはめぐって必ず自分に返ってきている。
それにまったく気づいていないようだ。

わたしがいってるのは
なんでもかんでも甘くしろとかじゃないからね。
そこんとこよろしく。