あかんたれブルース

継続はチカラかな

賢い犬とそうでもない犬がいるように

愛する技術という発想(78)


玄関先での妻と工事業者との対応が
聞こえる。
管理組合からの工事連絡といいながら
なんのことはないそれは単なる導入で
オプション工事のセールスだ。
こういうとき、妻は別人。
おどおどした気弱な主婦なのだ。
まったく歯痒くなってくる。
ときにはわたしが割り込んで
「結構です」とやったりしたものです。
そういう妻の過剰な気遣いの対応を
指摘すると逆ギレされて凄い剣幕で怒鳴られる。
わたしがさ(汗)
まったく別人だよね。
こういうのを内弁慶というのでしょうか
この世でわたしにだけ妻は最強の力を発揮する。
暴君であり、地頭であり、番長だ。

ブログで知り合ったY、K、R、M・・・
彼女達に共通するのは夫の苛みです。
ひどいもんだと思う。理不尽このうえない。
このバカ亭主に共通するのは、外面はいたって温厚で
とうていそういうヒドイ言動をやらかしてるなんて
知らない人はまったく信じない。

力の支配、パワーバランスということで
以前、人間関係のSMの法則を記事にしました。
ひらたくいて相性と考えてもよろしい。
ただ、これって性格とはいえない。
ある人限定なんだな。
これが境界性パーソナリティ障害
ボダとタゲの関係でもあるわけです。

要はこの世の矛盾やストレスを
ある人限定で吐き散らし精神的バランスを
保ってるわけだ。
DVなんかもこれだよね。

こういうのがあるんで
「やさしさ」は全能、万能じゃないと
訴えてきたわけです。が、そのわたしも
自分の妻がどうにも手に負えない
バカ犬同然になってしまったわけだ。
夫たるわたしの不徳の致すところ
どこかの坂上忍でも来て調教してくれないかな
まあ無理でしょうねえ。

その解決法として力の逆転劇というのがある
はやい話がガツンと一発、とにかく荒事で
そうは問屋が卸さないパフォーマンスを展開させれば
いいのでしょうが、そういう気になれないんだな。
そこまでする気力というか情熱がないんだ。
残念なことにすっかり愛想を尽かすというか
あきらめてしまっています。
そう訳のわからん男、夫でもなかったと思うんだけど
妻からすれば色々たくさん不満もあったんでしょう。
贅沢だと思うけどね。

こういった悲劇というか喜劇に対して
力の支配が大手をふっているとすれば
それは間違いだ。
そういう手法でしか成立しない人間関係なんて
さびしいものだと思う。
どっちが強いとか上とか下とか
そういう儒教的(?)感覚から逃れないかぎり
永遠にすくわれない。

なにが問題なんだと思う?

気弱さだよ。
臆病が信じきれなくさせるんだね。
そこで力を頼りにする。
そういうところまで愛なんてしちゃうと
ぐっちゃぐちゃになってしまうぞ。
そんなものは愛なんかじゃない。
浅ましく恥しい行為だ。
それを認識できていれば、そうそうできない
と思うよ。普通の神経があればね。

これもフロムの愛するということ
それを技術として習得すること
に付随する、愛の認識についてのことかな。

よく愛がすべてとか
わかったようなわからんような漠然とした
抽象論で通す論法があるけれど
そういうんじゃなくてさ、もっとシビアなもの
なんじゃないかな。
その意味で「世の中は厳しい」よ(笑)