あかんたれブルース

継続はチカラかな

卑怯者の正論



病室でどんな映画を鑑賞してるかというと
邦画、時代劇、座頭市なのであ~る。
座頭市海を渡る』
久々に小学校以来の再鑑賞となりました。
なかなか素晴らしい。
安田道代(大楠道代)が良いです。
沓掛時次郎と真昼の決闘を足して2で割ったような
感じですが、ほろっと泣けたよ。

斬りたくて斬ったやつは一人もいない
それでもこんなにたくさんの返り血を浴びてしまった
そんな慙愧の念から四国に渡り八十八箇所を巡る市は
また一人斬ってしまった。
それが大楠道代の兄だったという流れで話は展開

たった一人で狡猾な村人たちのために戦う
七人の侍には仲間がいたが市は一人だ。
卑怯者の正論が罷り通ってる。

それでも市は
「俺は人間ってものを信じていたい」
いやあ名台詞だったね(涙)。

僕ら三丁目の夕日世代の倫理の一片は
座頭市でできている
といっても過言じゃない。
ハンディキャパーであろうがなかろうが
こういう謙虚さが最近すっかり廃れてるよな。

道徳教育が叫ばれているけど
だったら座頭市シリーズのDVDでも
小学校で鑑賞させたらどうでしょう。
なに? 差別用語があるからNGだあ?

まったくこういうバカが胸張っているから
どうにもならないんだよねえ。