あかんたれブルース

継続はチカラかな

ぺらぺらの現代の操の物差し



透析うけながら枝雀聴いてニヤニヤ
仕舞いには声出して笑ってる。
ほんと太平楽な男だと思います。

と、三代目古今亭志ん朝 の「柳田格之進」噺
聴き入って、手に汗濁り、考えさせられた。

たかが落語の与太話じあねえか
とお思いになるかもしれませんが
噺の枕にあるように、時代の変化による
ものの考え方見方尺度物差しについて
昔そういう話があったんでこういう話が
残っているんだよ、ということわりをいれての噺だ。
古典ですからここでいう今っていうのは
過去の日本のことですよ。
で前回もいったようにこういった噺が受け入れられて
古典として現代まで語り継がれてるってことだ。
そこんところを勘定にいれて聴いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=ca_W7_gIhGI

話芸も上手いんだけどこのストーリー展開に
ハラハラドキドキさせられない?
もう笑い話どころじゃない。
そして意外な結末!
このオチ(御褒美のハッピーエンドじゃないよ)が
枕の現代の価値観と結ばれてるわけだ。
くどいですがこの現代っていうのは過去の現代
ですからね。
で、今の現代でも驚かれるんじゃないかな。

操っていうもに
もしくはプライド、尊厳っていうもの

現代は性に関して乱れているという
大人も子供も
そういったなかには保守的な操の思想ってものがある
対して、この間お話した『河内風土記』によると
昭和30年代から40年代前半にかけての
大阪の八尾あたりのそれは実にフランクだ。
地方だから?
大阪の八尾はそれほど田舎じゃない。

もっと遡って戦前の昭和、大正、明治、
そして江戸時代ここでいうこの落語が現代
だった時代まで遡って
ときおり出くわすそういった逸話や事例に
ハッとさせられること多々あるものです。

そういうのを考えあわせると
現代の本音と建前の物差しって意外といい加減
というか表向きとやらはかなり保守的といえる。
ちょっと不自然なくらい。
この落語の武家の娘の考えどう思います?
荒唐無稽でもなく
それなりに筋は通ってるはずだ。
むしろ厳格なほどに

とは別にしても
惚れた遊女を身請けして、とか
明治の大官の奥さんはほとんど芸妓だったとか
片翼の天使とか蜂の一刺しとか(古いな)
いやいやもっと身近に「再婚」でもいいんだ。

その操の思想は形式的すぎやしないか?