あかんたれブルース

継続はチカラかな

ビヨ~ン・ド・パリ、ミキ、二木の菓子



で、観たよ 『アウトレイジ ビヨンド
ふたつ合わせてちょうどいい、だったのか
これで決着ということで
わたしのモヤモヤは解消されたのか・・?

なんかねえ 
やっぱり高級東映Vシネマの域を超えない。
たけしだってこんな映画撮れるんだの証には
なるけれど、そーれがどうしたボク馬太郎♪
中盤に関西の大組織の親分に啖呵をきるのが
唯一の見せ場かな。
でも台詞のほとんどが例の馬鹿野郎の
荒井注モードなので、脚本がねえ
キメが荒すぎるよ。
バイオレンスにどっぷり依存し過ぎ。

好意的にとれば
空海が慈愛慈悲だけじゃ救えないと
怒りの仏像を持ち帰ったみたいに
たけしもその苛立ちから(毒舌→)暴力に
救いを求めたあ?
悲劇よりも喜劇をといった男のある意味での
逃げ。といったら酷かなあ

ちょっと惜しい作品でもある。
周りの取り巻きもよくないのかもね。
西田敏之起用はミスキャストだったと思う。
それに幹部連中のヒステリー状態は頂けない。
頭おかしいんじゃないかと(汗)

この手の映画はお約束があって
最後は「空しい」のがオチです。
そのタブーを破ったのは
深作欣二の『新仁義なき戦い 組長の首』
ぐらいしか記憶がありません。

たけしが最後に起死回生の逆転サヨナラホームラン
をたたき出すとしたら、
主人公大友のサクセスストーリ
これしかないんだと思うけど
なかなかこのタブーは犯せないわけだ。
なんたってカンヌやベネチアに出展ですからねえ(汗)
そんなスケベ根性があるからつまんなくなるんだよ。
もっとスッカーと浅草の煮込みにしてほしかった。
小洒落たもんじゃとかお好み焼きだ。

なんかこれ、来週あたりテレビ東京でやる
みたいですね。第一作無視して
『ビヨンド』からでもいいですよ。
興味のある人はどうぞ。62点です。
役者としてのたけしはそう悪くはないのですが
なんせシナリオが・・・
そして人の命が軽い軽い
質より量に奔ってしまったの残念でした。