あかんたれブルース

継続はチカラかな

狙いはいいのに的を外した問題作



『暗闇から手をのばせ』を観ました。
在宅身体障害者向けのデルヘル嬢の話。
障害者の性というタブーを通して
差別について考えされる問題作です。

セックスボランティア』を思い出しましたね。

映画のコンセプトとか狙いは評価できるのですが
作品自体は非常に荒い。雑な描き方、構成だった。
その点で一番驚かされたのが、短い。
尺が足らないといか・・・
これって(汗)
作り手側が咀嚼しきれていなかったのか?

しかし嫌な予感してたんだよな。
小一時間観たところでいったん止めて。
ここから先どう展開するんだろう?
夜、続きを観たら
アッという間にエンディングだった。
60分ちょっとで手仕舞いしやがった!
あと30分もあったらいろいろできただろうが(涙)
これって、ないんじゃない(驚)

http://www.youtube.com/watch?v=U7Elt-DrapQ
ホーキング青山が孤軍奮闘でしたが
独演会、席巻してたね(笑)
しかしここまで達観できたらいいな。
面白い芸人だと思う。

障害者と健常者の違い
この作品でも問題のある健常者が多数登場します。
ストーカーとか宗教にはまってる人とか
そしてヒロインもその一人ということです。
『くちづけ』では知的障害者
スポットをあてていたけど
精神疾患の障害者、その予備軍、健常者も
多いわけです。
そういった線引きが難しい。
名もなく貧しく美しく』の時代とは
まったくかわってしまった。

健常者でもトチ狂ってる人は多い。
これは障害者こそが健全で真っ当であるとかじゃないよ。
み~んな同じなんだよな。
だからホーキング青山ぐらい練れてる奴は
障害者だろうが健常者だろうが
関係なく凄いと思うよ。
あれが良いとは思わないし別としても。

この映画、アプローチは評価できるけど
作品としては52点かなあ
(うち10点はホーキング青山の頑張り)
観てみる価値はあるとは思いますが。
しかしこうなると
草薙くんの『任侠ヘルパー』でも観るかあ?

それもなあ・・・(汗)