あかんたれブルース

継続はチカラかな

もう世之介じゃないんだ・・・



横道世之介』も観ました。
これも原作はいいんでしょうが
映画としては不出来な結果となって
素材を生かせなかったというよくある例です。
吉高由里子が「ごきげんよう」を連発してのには
なにやら因縁めいたものを感じたかな。
作品自体の評価としては55点が精一杯でしょう。

ただ、あの懐かしい感覚は味わえましたよね。
この作品のテーマでもあった
いたよなあそんな奴。
忘れていた記憶のなかの
気の良いアイツ・・・は満喫したかな。

だけじゃなく、自分自身にも心当たりがあった(汗)
そう、自身が世之介だったんだよなあ(笑)
懐かしい自分自身に再会したようでもあった。

主人公は九州は長崎出身です。
九州九州といっても広うござんすが
ただ大きな括りでいうと九州人にはある種の共通性
みたいなものがあるんだよね。
うすのろまぬけ。
トランプじゃないけどどこか抜けてる。
このへんが西は西でも関西人とは違う点です。
人種が違うんだよね。
ガラも悪けりゃ気性も激しいのですが
どこか抜けてる、そういう風土で育ったせいなのか
食い物のせいなのか歩くのも遅いし変な人たちが
多い土地柄です。
四国とも違うんでしょうねえ。

やっぱり環境っていうのは大きい。
そして世之介たちも
そういう環境に染まっていくわけだ。
変わってしまった部分と
変われない部分
ときおり、その間で戸惑っていた自分がいた。
その戸惑いのぶんが地元に帰って
旧友と再会するたびに距離を感じてしまう
その隔たりの差なんでしょうかね。
それがいいのかわるいのか
わからない。

そういうことを考えさせてくれる作品でした。