エリーが歌う埴生の宿
今週の『マッサン』でエリーが
「埴生の宿」を歌っていた。
あれってスコットランド民謡なんだよね。
なんか不思議に感じないか
「埴生の宿」といえば『ビルマの竪琴』で
望郷の念に駆られる兵士達が口ずさんだ
兎追いし彼の山的故郷の郷愁ではなかったか。
それは御存知「蛍の光」でも
卒業式の定番、別れのイメージソング
もしくはパチンコ屋の閉店の警告BGMで
俺の心を切なくさせる
あれもスコットランド民謡だ。
それだけじゃない
アルプス一万尺もドンベさんの赤ちゃんが風邪引いた
もといオッタマジャクシは蛙の子鯰の孫では~も
そして、
お前はブスだというけれど仕方がないのよ生まれつき
これもスコットランド民謡だと。
アイルラド、スコットランドからの
移民からはじまったアメリカ
そのフロンテアスピリットを歌う
西部劇の初期の映画音楽も
黄色いリボンや『駅馬車』の音楽も
ベースはスコットランド民謡だ。
そこまではわかるとしても
こういった日本の郷愁さえもスコットランドが
発祥だとするとなんか変な感じだね。
ドボルザークの「新世界」だって郷愁を感じるわけだ。
「君が代」だって作曲は外国人なんだからねえ
音楽に国境はない。
トリックスターさんの亡き友人が
モンゴルを旅したとき愛用の缶ピースを一本
現地の爺さんにやったところ
「傑作ぽち!」とグッドサインが出たそうな。
フィリピンの現地人が古に味わった
西洋人のコーヒーの味が忘れられず
野山の豆を挽いてコーヒーもどきを愛飲してる。
世界で一番愛される酒、ウイスキー、スコッチ。
手間と値段の問題がありますが
20年、30年寝かされたあの芳醇な香りと味は
誰だって魅了されるよね。
嗜好品にも国境はない。
民族や文化にも宗教にもそれはないんじゃないか。
とはいえ今年の夏
そのスコットランドの独立騒ぎ
スコットランドのなくなった英国って
経済だけでじゃなく肝を冷やしたことでしょう。
ユダヤ人の移民の作曲家
ドボルザークが作った
郷愁「新世界」
https://www.youtube.com/watch?v=Tg3hsKeQLlw
それは大阪の天王子にも
東京の蒲田にもあった。
障害とか壁、隔たりって
実はたいしたことはないのかもしれない。
水島ああ、帰ってこいよおお