あかんたれブルース

継続はチカラかな

下衆の極み二極大夫



「はいおまたせしました」
「なに買うたんか?」
「里芋のレトルトと筑前煮の素と
 椎茸と白菜4分1かな
 コーンフレークとヨーグルト
 クリームミニパンに黒糖むしパン」
「黒糖・・好っきやなあ」
「それよりすこし今歩調が速まっている」
「どないしたんな」
「今朝飲んだ下剤がなんか効いてきたみたいで」
「もようしたんか」
「うん、こ」
「汚ったないやっちゃなあ。
 そんなんでヨーグルトなんか食べてええんかいな」
「ま、できれば自然分娩が望ましい」
「あかんのか」
「あかんねえ・・(汗)
 完璧に薬依存というか手助けがないと」
「あかんなあ」
「うっ」
「あかんのか」
「・・・」
「切るで」
「ま、待って気が散るから何か話して」
「あかんのか」
「不味いねえ。家まであと6分かなあ
 でも気は焦っても歩調は緩い
 12,3分は要するかもしれない」
「漏らしたらあかんで」
「いま俺のお尻はキュッとしまってるぞ。
 君の好きなソフトマッチョだ。ケツだけ。
 パリコレで舞台を歩くモデルのようかも
 惚れるなよ」
「あほかいな。切るで」
「あっ、お願い切らないで見捨てんといて」
「しゃあなしやで」
「下剤の薬は2種類もらってるんだ。あっ
 いつもは赤玉っていうのを2錠だけど、うっ
 今日は強力なカプセルのほうを、いっ
 飲んじゃった。うっ
 これって危険ドラッグだよ。あっ」


「もしもし・・もしも~し」

「はいはい」
「大丈夫かいな」
「かなり大丈夫じゃない」
「そんな強力なん飲むからやで」
「だって昨日から出てなかったし
 今日は日曜日だし、いいかなあって・・
 もうだめ。行き倒れになりそう」
「うんこ漏らした行き倒れやで」
「くっ、それをいわれると・・頑張れわたし。
 このカプセルって急降下爆撃なんだよな(汗)
 しかも下痢爆弾ときてる。ああああつ」
「やっててもうたんか」
「いや踏みとどまった。歩みも止まったけど(涙)」
「も~お、下痢か便秘がどっちかしかないんか」
「俺だって真ん中がいいよ。でも
 思ったようにならないのが人生だ」
「オムツしときぃ」
「いやだよ。この歳で」
「おじいちゃんと変わへんやん」
「悔しいけど返す言葉が浮かばない
 真っ白」
「まだなんか」
「うん、マンションが見えてきた」
「もうちょっとや」
「ああ、気が遠くなる・・」
「あきらめたらあかんで」
「こんなところで魂を試されるなんて」
「大丈夫か」


「もしもーし!」

「はあはあ、この交差点を渡れば着くよ。
 信号が青になれば渡れる。
 じゃあここで着るね。ありがとう」
「最後まで気、抜いたらあかんで」


これが先日の話。
電話の相手はルイちゃんです。
非常にやばかった。ギリギリセーフです。
それで学習したのは
このカプセル下剤は危険なのでやめとこう。
でしたが、今日はどこにも出ないので
ま、いいかと飲んでしまった。
で、久々に朝寝坊してまして・・・
まどろみのなかで屁したくなった。
ま、誰もいないことだし
何気にコイってしまった。
すううううっという音無響子

うう~ん

これってなんか変な感じだぞ

急いで跳ね起きてトイレに駆け込んだ。
あっちゃーあ・・やちゃった。

油断も隙も許されない
武芸者のような馬太郎どこへ往く
んっ、殺気!
くせ者じゃ馬引けえええ行く手は松坂町~おう
今討ち入りは真っ最中
ひと打ち二打ち三叩き馬鹿流の陣太鼓
ゴロゴロ、ゴロゴロ鳴り響く
ひろい世間で打つものは松浦肥前の御隠居か
おっ、あそこの馬太郎じゃ

下衆の極みオッサンの段でした。