あかんたれブルース

継続はチカラかな

スナミ降臨



頭のおかしい馬太郎はこんなコントを
考えてニヤニヤしてる。

澄み渡る青空のもと
百姓たちが田植えをしている。
男女を問わず村総出で、近隣からも応援が駆けつけ
田植えの真っ最中だ。

そのまわりのあぜ道では笛を吹くもの太鼓を叩くもの
そして百姓たちは歌う。
七人の侍』の最後の場面みたいな感じかな。

そこにだ、(ハングルじゃないぞ)
竹刀をもった生徒指導の教師のようで
またどっかの会社の管理職のような
はたまたテレビでみたような評論家
元日経記者でアナリスト
どっかの大学の客員講師?だったかなあ
居酒屋チェーン店の経営者だったかも
いや年取った御意見番だったかもしれない
テレビで「喝っ」を連発してた気もする

のような者が現れてだ

「仕事と遊びをごっちゃにするなあああ!」
と竹刀を振りましてどやしつけた。
あたりは騒然。
シーンとなってフリーズしちゃった。
そして、もっともらしく
効率性や合理性、競争原理から経済理論
はたまた精神性から根性論、けじめの大事さ
などなど説教しだしましたとさ。

マタンキ!
そこにあらわれたのは
スナミだ。
その昔、少年ジャンプで一世を風靡した
トイレット博士』のスナミ先生
いやメタクソ団の首領
といってわかる人は50歳以上(涙)
友よ憶えているか
とにかく70年代に実在した金八先生より凄い人。
それがスナミだ。(ハングルじゃないぞ)

「仕事を遊びと混同さえるのとは違うだっチ
 仕事を我慢と履き違えちゃダメだっチ
 効率効果をいうならば楽しくやったほうが
 効率効果的だっチ!
 このデータをみるだっチ!」
と、資料を配布した。
「そういうのは管理指導能力の問題だっチ
 工夫のないサボタージュの思想だっチ
 狡猾な便宜主義だっチ
 頑迷な年寄りの世迷言だっチ」
スナミの資料には古今東西の人物の組織の国家の
隆盛と衰退がグラフ化され詳細にその因果が
記されていた。
始皇帝が秦が、ローマ帝国が、大英帝国が、日本が・・・
鐘紡が、日航が、ダイエーが、すき家が・・・
学校が、政治家が、マスコミが・・・
その顛末が網羅されている。
「うさぎ跳びさせてただっチ
 水飲むと疲れるからダメだっていってただっチ
 今の我慢が将来に繋がるんとだっチ
 みんなライバルだっチ
 目的のためなら手段は選ばないだっチ
 すべてあなたのためだっチ
 そう言ってただっチみんな嘘だっチ」
そういうとスナミは
その生徒指導の教師のような
上司のような先輩のような保護者のような
経済評論家のようなカリスマ経営者のような
御意見番の爺のようなそんなようなものを
精神棒で張り倒した。
額が割れてそこから鮮血が噴出する
ではなくドクドクとゲロのような膿が溢れ出る。
その汚ったねえオデコにスナミは
メタクソバッジを貼った。
 
「ホモビアン」

百姓たちは再び
歌いながら田植えをはじめた。