あかんたれブルース

継続はチカラかな

誰かワタシを認めてよ!

厄介なひとたち 6


友人がぼやいていました。
職場の上司の部下に対する悪口。
また同僚同士の陰口。
そういうのを聴いて心を痛める感性豊かなタイプ。
聞き流すことができない未熟な性質。

究極の選択として、
愚痴と悪口を比較して、わたしはまだ悪口のほうが
まだマシかなと思うほうでしたが
悪口にも質のランクがあるものです。
愚痴にそれがあるように。

この上司の話を聞いて
管理職が部下の悪口を吹聴するって行為
これはこれで問題というか変な話なんですけどね。
すくなくとリーダーであり
部下より仕事も出来て経験も豊富なわけだ。
それが自分と部下を比較して
自分はこんなに頑張ってるという主張を
しなければならないところが、問題であって
恥しい行為なんだと思うけどね。

また、同僚同士の影にかくれた悪口も
自分と相手の比較論で
いかに自分は正当に職務を遂行しているか
対して「あの人は」いかに無能であるかを訴えて
自身の正当化を主張しているわけです。

この上司とこの同僚のレベルは50歩100歩で
どちらも認めてほしいという願望がある。
みんな認められたいのだ。
そう考えると切なくもある。

また、そのベースにはみ~んな一緒
という平等意識(思想)が横たわっている。
得意不得意のそれぞれの特性を認めない
みんな平均化していないとダメという考え。
これって学校教育の影響も強い。

七人の侍』では
それぞれ独特なキャラクターが途上し
それぞの能力をフルに発揮します。
なかには千秋実のような
さほど腕は立たないサムライもいますが
彼はムードメーカーで
あのような男は戦では役に立つと
その楽観的な性質を評価していました。

ドリフでも加トちゃんだけじゃダメなんだ。
志村けんだけでもだめで
中本工事がいて、高木ブーがいるから
ドリフは面白かったんだよな。
そういうゆとりというか弛みが許されない時代。
みんなが加トちゃんや志村を目指し
そうじゃないと許されない時代です。

みんなが御輿に乗ろうとして
だれもそれを担ごうとはしない。
それを損だと考える時代です。
切ない時代なのだ。
御輿を担ぐ高揚感を知らないんだよね。
認められる評価される脚光を浴びる
だけしかないと、その椅子取りゲームは過酷だ。
不満は募る一方です。
そして自己申告するしかない。
切ない時代なのだ。

そういう場から離れること
これも大事なことだと思うけどね。