あかんたれブルース

継続はチカラかな

歴史推察に色気は無用?



今年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』には
うならされています。
展開が速くて深作みたいだ(笑)
野山獄の囚人にスポットをあてて
松蔭を描くという趣向も憎らしい。

のなかで、唯一の女囚高須久子について
井川遥が演じていましたが綺麗だねえ
こんな麗人がなんで獄舎なんかに?
ドラマでは「不貞」とされていた。
三味線師とかを家に引き込んで懇ろに・・・
あの美貌で後家なら、と考えないでもないけれど
あの凜とした気性でそんなふしだら・・・

彼女は音曲に傾倒し、それを極めようと
プロの音曲師たちに教えをこいました。
笛とか太鼓とか三味線などですが
当時の音曲師とは被差別部落出身者の生業だった。
(その三味線師となにかあったかは知らない)
そういう者をたちを三百石の名門高須の敷居を
またがせるなど言語道断と親戚中が騒いだ。
対して、久子は不義密通を否定。
彼らを同じ人間として庇った。
それが高須家一門の反感を買った。
というのが真相のようです。

歌舞伎役者も河原乞食の時代ですからねえ
芸能全般、団十郎も漫才も浄瑠璃もすべて

しかし、高須久子なんとも素敵な女性ではないか。
松蔭が惚れるはずだよ。
・・・松蔭が、惚れる?
そう吉田松陰その生涯の唯一のロマンス
その相手がこの高須久子だ。という

と、いって二人は自由を束縛された身の上
ふたりは和歌を通して思いを熱く交わした。

後に松蔭の奔走で野山獄の囚人は解放される
のですが、久子は高須家が決して許さない。
そして、その松蔭も・・・江戸で死す。

なんともロマンチックな愛の物語
わたしゃこういうのに弱いんだよね。
も、ノックアウトなのだが・・・

ところが、歴史通の間の噂では
どうも松蔭はそういう色気はあまりなかった
といわれている。
ほんとのところはわかりませんけどね。
一般的に真面目な堅物なのだ。
松蔭の熱狂は色恋にはなく
日本防衛、日本改革とそっちに一直線だった
と読まれる方々が多いようです。

でもね、わたし思うに
熱血漢ってものは惚れやすいもので
情熱家なものです。
そういうロマンスがあったほうが
歴史にも奥行きが生まれると思うけどね。