あかんたれブルース

継続はチカラかな

革命の志士たちと老人の妄想



今日のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』で
ほっしゃんが好演していました。
しかも関西弁ヌキで。
とキャストを確認したら・・ない。
これも思い込みかと残念。
もうすこし調べたら星田英利・・・
しかしよく似た役者がいるもんだベンガルの息子?
紛らわしい(怒)

といって今回は15分遅れでの鑑賞です。
風呂は入っていたわけでも便所でもない。
テレ朝の国松長官狙撃事件の真犯人に
釘付けだったのでした。
あれは確かオウム関連の事件だった・・・
20年前だとすでに記憶が風化している。
だいたいこういう番組で真相究明されたことがない。
宇宙人にしても謎の巨大生物にしても
ところが、だ。
中村泰という受刑者の名が出た。
1920年満州で生まれというから85歳。
日本に引き上げて茨城に、水戸だよ水戸。
ここで橘孝三郎の薫陶を受ける。
橘は五・一五事件で民間人として無期懲役を受けた
超国家主義者。なんか時代がかってきたぞ。
「水戸っぽ」というのカーッとなると
なにをしでかすかわからない直情型のお国柄で
桜田門外の変から血盟社事件まで
いろんなところ登場する民族。
茨木県人には気をつけろ!

さて、その後の中村は東大に入学。
抜群の頭脳と期待されながら
学生運動に燃えて中退。
革命資金を作るために銀行強盗を計画。
ここで職務質問を受けた巡査を射殺し服役。
四十過ぎて出所後、先物取引で大金を稼ぐ。
ニカラグアの革命に参加しようと渡航するが
革命はすでに沈静化。
米国で射撃訓練を受けているときに知り合った
「コバヤシ」という人物と秘密結社を作り
日本の体制転覆を志し活動を開始したという。
ま、漫画みたいな話で映画化しそうな筋立て。

1984年松本サリン事件から
これをオウム真理教の犯行と「見抜き」
第七サティアンの爆破を計画。
(国家転覆じゃなかったのか?)
ところがその準備中に地下鉄サリン事件が発生。
急遽、標的をだらしない警察にかえて
ターゲットにしたのが警察官僚トップの
国松長官だったと。
信じられるか?

しかし実際に新宿の銀行の貸し金庫から
拳銃、小銃、手りゅう弾まで出てきた。

自供もしてる。

なのに誰も信じない。年寄りの妄想だとして。
この事件は当初からオウム犯行説がもっぱらで
その後には北朝鮮工作員のテロとか
いろいろ週刊誌などを騒がせましたが
ロートルの革命戦士の爺さんだったとは
警察も認めたくなかった?

番組はまだ続くようでしたが
そこでチャンネルを替えて『花燃ゆ』へ

ああここにも革命の戦士たちがいるよ。
彼らの生き残りは革命の成功を手に入れ
栄光をつかみ、そしてその現実に失望したものは
内戦を起こして倒た。
新政府に残ったものは長州閥として
栄達していきました。

同じ革命家でもこうも違うものか・・・
ただね成功者とされるビッグスリー
ハルビンで暗殺され
韓国ではその犯人を英雄扱いされてる者
その名は伊藤博文
守銭奴とか悪人という汚名を着た者
その名は井上馨
その死を「社会奉仕」とまで言われた嫌われ者
その名は山県有朋

そして20世紀の革命戦士は
塀の中で朽ち果てていく