あかんたれブルース

継続はチカラかな

優しくてちょっとばか



タイトルはうつ病作家
原田宗典の作品タイトルからの引用
彼の作品に「しょうがない人」というのがあった。
そのしょうがない人とは
原田の父親のことでした。
酒乱でもDVでも病気でもなく
原田の父親はやさしい人だった。
百科事典のセールスマンだった。
昭和の頃に、一家にワンセット
百科事典っていうトレンドがあって
原田の父親はこれでひとやま当てたのだ。
流行とか時代の移り変わりは速いものです。
それが祟って一家は離散、
それでも父親はその過去の栄光を忘れられず
夢よもう一度と
原田以下妹や母親にとって
この父は「しょうがない人」なのです。

中篇の作品に登場する
父親はなんか温かくてね。せつないのだ。
原田がちょっと羨ましかった。

NHK朝の連ドラ『まれ』のしょうがない父親を
大泉洋が演じています。
持ち前のキャラから好演(?)してますが
まったく説得力のない(笑)
しょうがない人なのだ。
ま、いいけどね。
朝の茶の間にそんな深みなんかお呼びじゃない。

ちょっと前の再放送の『梅ちゃん先生』で
鶴見辰吾がそういうしょうがない人を
演じていて、その味わいに唸らされたことを
記事に添えました。
軍師官兵衛』での小早川隆景とは対照的
良い俳優に成長したものだと脱帽だった。
彼はアスリートで前回の横浜マラソンにも
参加してその記録がニュースにもなっていました。
ところが、主催者側のミスで
42.195キロの距離が足りてない事が
後から判明し、このイベントのすべての
記録が認められたという事態に。
そのことにコメントを求められた鶴見は
それはそれとして(参加者は残念)
「しょうがないでしょう」と最後に
明るくしめてくれた。
やさしいのだ。

やさしくてちょっとばか

わたしもJJ.もそんなバカです。
周囲は頭を抱えていることでしょう。
JJ.に比べたら結構しっかりしてそうですが
結構しみじみバカなのだ。
それはルイちゃんがよ~く知っている。
50歩100歩
断っておきますが
わたしが50歩でJJ.が100歩ですよ(汗)。

漢字で表記しない「やさしさ」は
お馬鹿さんとイコールになるのかな。
強さと優しさがイコールになるように。

かつてこのブログは「あほ寮」として
命名者はよし姉さんで寮長指名も彼女)
そういうアホの集う場所だった。
類は友を呼ぶなのか
みなそれぞれ欠陥訳アリ問題児ばかり
デキの悪い連中ばかりでねえ(汗)
ほとほと往生させられたものです(笑)

やさしさから優しさにランクアップするには
賢さが必要です。
やさしさだけではちょっとバカなのだ。
が故になんでしょうか
賢さだけを追いもとめてしまう。
優しさどころかやさしくないんだよね。
そういうのってさびしくなる。
やさしさが足りない世の中なのだ。

わたしはそういうのってつらいな。
だからお馬鹿さんに出合うと救われるのだ。
変な話だよね。
さて、もう一匹のお馬鹿さんは
今日はどんな穴掘っていることやら
それとも不逞寝してるかな?
ちょっとバカで丁度いいみたいな
そんな感じがするのです。
変な話だねえ