あかんたれブルース

継続はチカラかな

残酷な家族の肖像



Dr.倫太郎』の毎度毎度のヒドイ母親。
娘を喰いものにする母親・・ヒドイ話。
ドラマだから?
いやそうじゃないよ。
リアル世界でそういう話けっこうあります。

(父親からだったけど)売られた話
カネを使い込まれた話
喰いものにされた話
身近に何人も知ってる。
だからあれはドラマだけど現実によくある話だ。

そういうのって子供は傷つく。

こういうのはDVと同じで
あとあとその子に
大きな後遺症を背負わせるものです。

家族という病・・という本が話題だとか。
読んでいないけれどタイトルだけで
なんとなく察しはつくよね。
美化された家族というイメージ。
理想とかじゃない。
美化された、ですからね。

美化され定番化され商品化された
ニッポンの家族の基準
それに適応されなかった子供たちの喪失感
というか無念というか恨みの傷はつらい。
なのにメディアはそれを無神経に垂れ流す。
理想としてではなく、普遍的なものとして
こうでなければならないんだ、みたいに
傷口に荒塩を擦りこむように

売られた娘がいた。
その容姿に商品価値がある知った
(元)父親が現れて転売されました。
昔の話じゃないよ。平成の時代の話。
彼女もあの夢乃的な人格を拵えないと
生きていけなかったんだ。
そしてどっぷりとそれに染まってしまった。
世の中銭でんがなと。

うまくそこから脱却できたようにみえたけど
彼女の呪縛は解かれていないのだ。
幸せな家族を手に入れたようだったけど
そこからまたいろいろ起きる起きる。
「なんでうちばっかり」と嘆くわけだ。

彼女にとって家族団らんがよくわからない。
そういう経験がないからねえ
だからそれイコール旅行やお出かけや外食
みたいに考えているようです。
幸せは贅沢みたいに

その厄介な父親は死んでしまいましたが
彼女の呪縛は解けない。
なんたって母親がまたヒドイのだ。
でも
そういうのを断ち切れないんだよね。

子供にとって親は絶対の存在です。
ある時期まではね。
どんな親でも一人の人間であって
それを認めてやらないといけない
そういう時期が成長の過程にある。
それができない。
それを逃してしまったんでしょう。

呪縛には恨みもある。愛憎の憎のほうだ。
それが違うほうに向けられ
負の連鎖は続いていく。
これを因果、因果応報っていっていいのか・・・

他人事みたいに考えないで
そういう人たちが多いのが現代社会の実相であり
すでに社会問題化している。
諸悪の根源はココなんだと思います。
愛着障害」というのが今後大きく
クローズアップされてくるんでしょうねえ。
それでもテレビじゃ絆を連呼するんだ。

犯人探しはやめて
垂れ流しの因果の蛇口を締めよう。
残酷な家族という病をなんとかしようぜ。