あかんたれブルース

継続はチカラかな

馬が描けない馬太郎のお願い



おさない頃からよく絵を描いている子でした。
それを察してか母親がチョークを与えて
小さな家の縁側は落書き御免状だったのだ。
すこし成長して描くのは戦いの絵ばかりだった。
NHK大河ドラマ太閤記』(1965年)の
影響からだと思いますが
戦国合戦絵巻風のものが多かった。
甲冑に身をつつむ武将や三角帽子の足軽・・・
そこに最初の壁があった。

馬が描けない。

人物は描けても
武将が乗る馬が描けない。難しいのだ(汗)
それでも果敢にチャレンジするのですが
6才の少年からみても
それは不細工な駱駝かロバの出来損ないだった。
もっと根気とか執着があったら
とも思うのですが、それを避けてしまった。
コンバットもあったし円谷のウルトラも始まったりして
わたしの興味の対象(絵のモチーフ)は
拡散していったんでしょうねえ。

それ以来ずっと馬は描けない。
苦手意識がつきまとっていたわけです。

わたしとは逆に馬の姿に魅了させれて
それこそ馬ばかり描いていた少年(男女?)が
いました。
数年前にナポレオン時代の英雄の騎乗イラストをみて
その上手さに脱帽したものでした。

そのときわたしはすでに四十後半だった。
絵はもう数十年描いたりしていない。
正確にいえば18歳のとき上京して
デザイン学校のイラスト専攻に入学してから
まったく描かなくなった。課題以外は

自分のレベルを知ってしまったからでししょうね(汗)
これじゃあ勝負にならないと。
これが二度目の挫折

なんの勝負だったのやら(笑)

卒業後クリエイターとなって
仕事上ラフカンプを描く作業もありましたが
絵を描くことが苦痛だった。
途方もないコンプレックスを背負って
しまったようです。
趣味でさえ描こうとは思わなかった。

つきつめて考えてみるに
それは6歳の頃の馬の絵から逃げたせいだと思う。
なんでもそうなんですよね・・・
よくいえば器用なところがあって
好奇心旺盛なんでしょう。
ひとつのことに固執する必然性がなかった
のでしょうねえ。

こんなわたしと違って
minoruという若者は根気よく
難しい馬の姿を描いてきたわけです。
馬の美しさに魅了されたといえばそこまで
ですが、そこには膨大な時間が費やされてきたはずだ。
この若者がいま栄光をつかもうとしている。
是非、応援してやってください。

  3008
 『クラシックロード』
 元・天才騎手の復活競馬譚
 minoru

http://urasunday.com/tournament04/comic/3008_3_4th.html

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