あかんたれブルース

継続はチカラかな

炭鉱と荒くれと機関車やえもん



あさちゃんが炭鉱の荒くれ者ども相手に
シコふんじゃいましたね。
可愛らしいのなんのって
裾がはだけて亭主でもないのにハラハラ(笑)

石炭は日本の近代化いや人類史上における
近代化、産業革命のエネルギー源となった。
特に北九州福岡の活気は凄かったようです。
しかし炭鉱経営は一筋縄ではいきまへん。
土佐の後藤象二郎もいちはやく高島炭鉱の経営に
乗り出して見事2年で失敗。
そのケツを岩崎弥太郎(三菱)に押し付けた。
また薩摩の高島鞆之助も大失敗で
売りに出した邸宅が現在の上智大学になってる。
この人は次期薩摩閥のホープと目された陸軍軍人
でしたが、これが落ち目の原因となったか
急性若年性ボケといわれて名を残す。嗚呼無残
そんななかであさちゃんは飛び込んでいったのです。

杉山茂丸が炭鉱事業に関わるの明治18年ぐらい?
その勧めで炭鉱の売買をはじめた頭山満
もっと後になりますか。
同じ玄洋社でも赤池炭鉱などで成功した
平岡浩太郎とか安川敬一郎などもいます。
これが玄洋社の資金源となった。
安川財閥だよね。安川電機はいまでも健在だ。
その息子の第五郎は日本原子力発電初代社長。
広瀬さん流にいえば黒い人脈なんでしょけどね(笑)

あさちゃんが筑前に乗り込んだ頃は
杉山は吉田磯吉を従えて喧嘩三昧の日々だったか
(弟をおんぶしてだよ)
玄洋社の面々はにんじん畑に通いながら
米屋とか鍛冶屋に転職して
ほそぼそとくすぶっていたのでした。
炭鉱なんて考えもつかなっかたことでしょう。
その前に松脂採取をやりますから(汗)

この石炭の炎がこれより焼く100年続きます。
エネルギーの主役は石油に原子力(?)にと代る。
ブラス!』ってイギリス映画憶えていますか?
1990年代の英国の炭鉱閉山を舞台に描かれた
実話をもとにしたヒューマンドラマでした。
時代の流れって残酷なものです。

いまでは石炭とか炭鉱って遠い昔の話みたいに
思われるかもしれないけど
1990年代ってついこの間のことですよ。
バブルの前。
わたしと同年代で親が(北海道の)炭鉱で
働いていたって人いましたからねえ。
幸福の黄色いハンカチ』の健さん
九州の炭鉱から北海道の炭鉱へと流れてきた
という設定だったじゃないですか。
けっこうリアルタイムだったんだ。

当時の九州若松の炭鉱景気は活気は凄かった。
同時にそこは荒くれどもの吹溜りで
前記した吉田磯吉(現代やくざの祖)は
その沖仲仕の船頭から私設若松の保安官として
名をあげていった漢でした。
現在の山口組とか大日本平和会(旧本多会)など
みーんな吉田磯吉の流れを汲む。
日本の国産和牛の99%が但馬牛とのことですが
それと同じくらい磯吉のいや九州の炭鉱の流れから
発しているといって過言ではないのだ。

任侠文学の傑作『花と竜』も『人生劇場』も
そういうなかから生まれたわけです。

そんななかにあさちゃんは
飛び込んでいったわけです。
ピストルの1丁や2丁は持っていったでしょう。
(尚、このエピソードは実話だそうです)

石炭かあ・・・

わたしが小学校一年のときに
寝台特急はやぶさ」に乗った。
車窓からカーブの際に先頭車両がみえる。
引っ張っていたのは蒸気機関車だったもんね。
ブルートレインをだよ。
わたしにとっては
そんな昔の話じゃなかったんだけどね。
50年前・・・古い話なのかなあ

俺にとって機関車はトーマスではなく
やえもんなのさ(涙)