あかんたれブルース

継続はチカラかな

やさしい大阪弁をもとめて



うーん、うーん、と
ここんところ、うんうん唸って朝の連ドラを
観ています。
雁助(山内圭哉)が上手い。
なんかいい味を出してる味のある役者だね。
大阪出身ということで彼の大阪弁もぐっとくる。
なんか花登筺の商人モノを彷彿させるよなあ
ちょっと調べたら中島らも
リリパットアーミー出身なんだねえ。

やっぱりネイディブさんだと違うのかなあ
あまちゃん』でブレイクした有村架純
フジ・月9ドラマで操る関西弁もぐっといます。

吉本芸人のドラマ進出もあって
関西弁をよく耳にする。
さんまの演技、鶴瓶の関西弁
演者としてどっちがどう上手いのか
わたしにはわかりませんが
比較すればスピードはまったく違う。
一般的に関西弁は早口で捲くし立てる感じだ。
松竹新喜劇藤山寛美は多数映画に出ていましたが
寛美の関西弁も早かった。
なかでも『色ごと師春団治』は怒涛の如く
また上方落語を代表した(二代目)桂枝雀
早い早いマシンガンのようでした。
この間亡くなった師匠の米朝さんはゆったりした
ものでしたけどねえ。
ま、演じる人のキャラにもよるってことかな
寛美もアホの丁稚どんのときはヌッタリだったもの。

その地域地域の環境土壌も無縁ではないのかも
『あさが来た』で九州から加野屋に上阪した
支配人の宮部源吉が大阪の人々の歩行スピードに
驚いたとこぼしていましたよねえ。
わたしも上京して東京の人の歩行スピードに
驚いた一人です。
全国でもっとも歩行スピードが遅いのが
鹿児島だそうです。
それもあってかドラマでの薩摩弁はそう早くない。
ただし、
鹿児島弁自体はそうゆったりでもないんだな。
わたしにはそう聴こえます。
ま、西郷さんが早口だと違和感があるだろうし
その西郷さんと薩摩隼人のイメージから
無骨朴訥が定番のようです。

わたしの好きな大阪弁
仁義なき戦い2作3作での遠藤辰雄が演じた
相原(山口組の安原政雄)。
そして、『泥の河』で田村高広が演じた
父親役の関西弁は温かくて味わいがあったなあ
円熟したスコッチのような
そう考えてみると現在のテレビで蔓延してる
関西弁は若い。若い酒のようです。
そんななかで、まだ若手の部類に入るだろう
雁助(山内圭哉)の関西弁の演技に
朝からなんともホッとする趣を感じて
うんうん唸っているのでした。

芸人とやくざと詐欺師の大阪というイメージが
どっぷりついてしまいましたが
大阪で道を尋ねるとそのへんのおっちゃんが
(湧いてくるように)
親切に教えてくれます。
知らなくてもいろいろ教えてくれるので
結果的にえらく迷惑なのですが(汗)
そんな大阪がわたしは好きだ。
まだ地方の臭いがするんだよね。
九州生まれのわたしには
東京よりも大阪のほうが肌に合うのかもしれない。

来週は日帰りで大阪です。
やさしさをもとめて
やさしい大阪人は達者だろうか

すみません難波はこっちの方向でいいですか?