あかんたれブルース

継続はチカラかな

映画化しても意味ないじゃん!

昨日の秋の鑑賞場所三勝四敗で
四日目の『聖の青春』が抜けてたので追記します。
今年は天才藤井聡太とひふみん加藤一二三の話題で
一躍、将棋ブーム再燃大炎上みたいですが
その大ブレークを察してなのか
『聖の青春』は昨年11月公開の日本映画。
講談社とあったのでまた少年誌の漫画原作かな
と思いきやさにあらず2000年に発刊された
まぎれもないノンフィクション
しかも本格派将棋モノで、その原作に惚れ込み
翌年には新春ドラマスペシャルが制作されたとか。

5歳のときから腎臓の難病「ネフローゼ症候群」を
抱えていた主人公村山聖は平成10年(1998)に
29歳の若さで急逝した天才棋士

原作は読んでいませんが
期待できそうな一作です。

今年でこそはTV ワイドショーも
モリカケの口直しに頻発に扱われていましたが
藤井四段の連勝以前から
静かな将棋ブームだったみたいです。

さてここは大坂。
将棋といえば坂田三吉『王将』
🎵吹けば飛ぶような将棋の駒にいいい
坂田三吉『大坂』は桂春団治『浪花恋しぐれ』とともに
代表されるどあほ極道大坂夫婦ぜんざいだ。
大坂と将棋・・・
この地を訪れるといまだまだまだ
三吉スピリットがいきずいているようです。
大坂にはたこ焼き屋自転車屋、米屋の次ぐらいに
将棋道場が生き残っている。
新世界だけじゃなく、
淀川通り沿いの十三にも普通にある。
なんか大坂に根付いた文化だよね。
東京にも昔、2、30年前には渋谷井の頭線ガード沿いに
あったよね。焼き鳥屋に挟まれて。
それをホームからぼんやり眺めていたものです。
渋谷も変わっちまった。

そう思うと大坂は懐かしく救われる町です。

おっと肝心の映画は、というと
アカンね。
せっかくの原作がいかされてない。
逸話の切り貼りだったら
Wikipedia眺めてほうが目に染みます。

師弟愛として
村山聖と師匠にあたる森信雄との交流のエピソードは
ジンジンきます。無論、それらは原作にあり
映画でも描かれてはいるのですが
脚本が悪いのか演出のせいなのか編集がダメなのか
あまり伝わってこない。
役者のせいではない。
映画が原作を超えられないというのはよくあるが
Wikipediaに負けるなんて、意味ないじゃん!
千日手つーかそれ以下の二歩だよ。
森信雄役のリリー・フランキーに主役を喰わせ
文句なしの助演男優賞を獲らせるのが
この作品のツボだったと残念に思う。


評価は50点。
演技陣はそれなりに頑張ったのにね。